トピック
進化した傘で雨&暑さ対策。65gの超軽量モデルも登場!
2022年6月8日 09:00
今年もまた、ジメジメとした梅雨がやってきました。それが終われば日差しが厳しい猛暑。雨の時期だけでなく、夏の暑さ凌ぎにも傘は手放せません。そこで今年も注目の傘をご紹介。最新の商品まで傘を豊富に取り揃えるロフトの広報担当・高橋祐衣さんに今年の傾向や売れ筋商品などを聞きました。
「今年は全体的に機能性がアップし、さらに軽量化されたものが増えています。耐風、撥水、丈夫さなどの機能がプラスされているのに、どれも軽くなっている。店頭に置かれている大半は、雨だけでなく日差しからも身を守ることができる晴雨兼用傘なので、どのメーカーも日常的に持ち歩ける軽さ、コンパクトさを目指したのだと思います」
このほか、今の時代だからこそ話題になっている商品もあるそうです。
「リサイクル素材を使ったサステナブルな傘や、防災・安全など日々のリスク対策に役立つユニークな傘も人気です。年々バリエーションが増えているので、今年もぜひ傘売場をのぞいてみてください」
コロナ禍で外出を控えていた昨年と比べ、出かける機会が増えた今年は傘の売上げもアップしているという高橋さん。今後のお出かけを楽しむためにも、機能的なお気に入りの傘を持っておきたいところです。
様々な危険を回避できる! 「そなえる傘」に注目
普通の傘にはない、ちょっと珍しい機能を盛り込んだ小川の「そなえる傘」。その名の通り、災害や暑さ、危険など、生活の中で起こり得るリスクに備えた傘です。
「傘生地のフチに反射生地を使用しているので、雨の夜道などで視界が悪い時もドライバーにアピールして事故を防止できるのが特徴です」
「さらに、傘袋と傘の表面の両方にUVチェッカーをプリント。色が変わると紫外線が当たっている、ということなので日傘として使う時の目安になります」
「あまり使う機会はないかもしれませんが、傘袋に防災対策のための笛もついています。万が一、災害や事故でどこかに閉じ込められた時には笛を吹いて救助を呼べるわけです」
親骨の長さは55cm、収納時は24cm、重さは246gと折りたたみ傘としては標準的なサイズですが、独自の機能が満載でロフトでは欠品するカラーが出たほどの人気商品。いつ何が起こるかわからないので、安心材料としてお守り的に持ち歩くのもいいかもしれませんね。
傘とは思えない驚きの軽さ! 持ち歩きも負担なし!
ムーンバットの「マジカルテック」は、「とうとうここまで来たか」と驚くほど軽量化を実現したシリーズです。カーボンフレームを使うことで強度も兼ね備え、薄くて丈夫なナイロン素材との組み合わせにより驚異の軽さを実現しました。
「一番小さいサイズは親骨の長さが50cmで65gと超軽量。55cmのモデルでも72gですから、このサイズでも今までにない軽さという感じです。どちらもかなりスリムなのでバッグに入れてもジャマにならずに持ち歩くことができます。このくらいの超軽量モデルになると骨をポキポキと折らなければならないタイプものが大半ですが、これはイージーオープンなのも画期的です」
マジカルテックシリーズは色柄、サイズともにバリエーションも豊富で、自動開閉モデルもあります。
「衝撃を受けたのは自動開閉でこの軽さを実現したことです。52cmのモデルは163g、58cmのモデルは215gですから、重さは普通の折りたたみ傘とほとんど変わりません。昨年までの自動開閉モデルは『重い』というイメージがつきまとっていましたが、そこはだいぶ改良された感じですね」
このシリーズはどれも雨のシーンがメインとなる晴雨兼用傘。UVカット機能が付いているので、軽い日傘としても使用できます。
軽くてコンパクトな長傘はこだわりが満載
長傘も軽量化を追求したモデルが登場しました。アンベルの「KALCT(カルクト)」はクラウドファンディングで商品化に至った注目度の高い傘で、素材やデザインへの強いこだわりもうかがえます。
「持ち手にまで軽い素材を使い、軽さをとことんまで追求した長傘です。本体は172gと超軽量で、同じタイプのビニール傘の半分ほどの重さしかありません。また、全長が67cmと通常の長傘よりも短く、リュックのサイドポケットに入れても邪魔になりにくいのでトレッキングなどのアウトドアに持っていくのもおすすめです」
傘を軽くするためには骨数を減らしたり、サイズを小さくしたりするものが多い中、カルクトは親骨の長さ58㎝、8本骨と長傘では定番の規格。骨部分はカーボンファイバーを使用して軽さを実現し、高撥水加工の生地、さらに風速15mまで耐えられる耐風構造と、軽さと機能性を両立しているところも魅力です。
風や熱から身を守る特殊構造の傘は夏の強い味方
続いて紹介するのは、ひと振りで傘に残る雨粒を落とすことができる超耐久撥水加工「ダントツ撥水」を採用したワールドパーティーのアンヌレラシリーズに、耐風機能をプラスしたロフト限定モデルです。
「強い風が吹いても傘がお猪口のようにひっくり返って骨が折れるのを防ぐ構造を採用しました。雨風が強い日には頼りになりますし、UVカット率も90%以上なので日差しが強い日も紫外線から肌を守ってくれます。傘袋付きで品があり、スーツに合わせやすい色柄も好評です」
さらに、今年の夏は猛暑になる、ということで高橋さんがすすめてくれたのは「遮熱」の上をいく「断熱」の傘。ムーンバットの「断熱パラソル」をさすだけで、一級遮光生地を使った従来の日傘よりも2℃涼しいという実験結果が出ているそうです。
「断熱シリーズは昨年からあったのですが、今年はワイドサイズが新登場。色味的にも男性が使いやすくなったのでピックアップしました。傘生地の間に断熱シートが挟み込まれているため遮熱効果が高く、暑さも感じにくくなっています」
これがあれば、うだるような攻撃的な暑さから体を守ることができますね。
生地などの素材にこだわった話題性抜群の1本
素材にこだわった傘として紹介してくれたのが、軽くて丈夫なコーデュラ素材を使ったアンベルの「ヒートブロック×コーデュラファブリック」です。独自の技術で高性能糸のコーデュラファブリックを傘に応用。遮光率99.99%以上のスペックを維持しながらも生地を薄く、軽く改良しています。
「コーデュラ素材を傘で使うのは初めてのこと。その丈夫な生地を引き裂けに強いリップストップ織りで仕上げて強度をアップしています。さらに約140gと軽く、遮光率99.99%以上、紫外線カット率も99.9%以上とスペックにも妥協がありません。個人的には傘袋にゆとりがあり、サッと入れやすいところもいいと思います」
収納時の全長は25cm。コーデュラ素材らしいミリタリーを思わせるカラーバリエーションも魅力です。
最後はサステナブルな時代にぴったりの、リサイクル素材を使用した傘をピックアップ。ビコーズの「RE:PET(リペット)」はリサイクルというだけで話題になりそうですが、機能も驚くほど充実しているんです!
「海で拾ったものや捨てられていたものなど、世界中から集めた廃ペットボトルを再資源化していて、ペットボトル約3本分が1本の傘に生まれ変わります。リサイクル傘ながら骨材にグラスファイバーを使って軽さも追求していますし、UV加工、紫外線カット率も98%以上、耐風構造など必要な機能はすべて備わっている。それでいて、価格が手頃なのも人気の秘密です」
昨年は単色のみの展開でしたが、今年からバイカラーが登場。デザイン性がアップしてより素敵になりました。
多種多様なラインナップで、昨年よりも選びの幅が広がっている傘。今年は軽量で機能的な折りたたみ傘も充実しているので、常にバッグに入れて持ち歩けるものを1本加えるのもおすすめです!
なお、記事内の価格はすべて渋谷ロフト販売価格(5月30日時点)です。