トピック
6年ぶりの東京ディズニーランド、初体験のアプリが夢の国だった
2022年5月14日 09:30
先日、6年ぶりに東京ディズニーランドに行きました。足が遠のいている間に、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの情報を網羅した「東京ディズニーリゾート・アプリ」が導入されたのは知っていましたが、実際に使ったのは今回が初めて。
このアプリがとても画期的で、最近の東京ディズニーリゾートはこんなにも快適なのか……と感動することがたくさんありました。
既にアプリを使ったことがある人からしたら当たり前かもしれないですが、6年ぶりの入園でアプリ初体験の筆者としてはなかなかの衝撃。感動したポイントを紹介したいと思います。
なお、本記事に載っている情報は4月10日の体験時のものです。最新情報は東京ディズニーリゾート・オフィシャルウェブサイトを確認ください。
アプリで待ち時間がわかるから効率的に動ける
「東京ディズニーリゾート・アプリ」がリリースされたのは2018年7月。搭載されている機能には、現在地や各アトラクションの待ち時間がわかるデジタルガイドマップ、スマホで購入・表示できるデジタルチケット、ショーの抽選やレストラン予約、グッズのオンライン購入などがあります。
これまで紙のマップを広げて位置関係を把握していたので、それがスマホでできるようになっただけでも感動したのですが、各アトラクションの待ち時間がわかるのがかなり便利でした。
今回、初めて子連れで入園したのですが、1歳半の子供と長時間列に並ぶのは至難の業。できるだけ待ち時間の少ないアトラクションに乗りたいと思い、アプリで待ち時間を見てからどれに乗るか決められるのがありがたかったのです。
アプリが導入される前は、アトラクションがある場所まで行かないと待ち時間がわからず、200分待ちの表記を見て踵を返すということも。アプリではそういった時間のロスがなくなり、効率的に予定を組めるようになりました。
1歳半だと乗れるアトラクションも限られるのですが、アプリから各アトラクションの詳細を見ると小さい子供でも乗れるかどうかがわかります。基本は「赤ちゃんと一緒」表記のあるものに乗り、乗れないアトラクションには「102cmに満たない方はご利用になれません」と明確な注意書きがあったので助かりました。
ほしい情報にすぐたどり着ける検索機能
デジタルガイドマップには検索機能もあり、条件設定が多彩なのも感動ポイント。アトラクション検索では「身長制限なし」、ショップ検索では「紙おむつ取り扱いあり」などフィルターが掛けられます。
特に便利だったのはレストラン検索。東京ディズニーリゾートでは、場所によって売っているポップコーンのフレーバーが違い、紙のマップでは食べたいフレーバーの売り場を探すのが少し面倒でした。
もう1つ、筆者は東京ディズニーリゾートに行ったときは、スモークターキーレッグを食べるまで帰らないと決めているのですが、何度行っても売り場を覚えられません。
これらの売り場はフィルター機能を使えば簡単にわかるので、欲しい情報にすぐ辿り着けます。パーク内の地図が頭に入っている人は大丈夫だと思いますが、6年ぶりに訪れた身としてはトイレや食べ物の売り場がどこにあるかわからず、スマホ1つで把握できるのは本当にありがたかったです。
また、今回初めて知ったことで感動したのは、東京ディズニーリゾートのほぼすべてのトイレにおむつ交換台があること。マップの検索条件に「おむつ交換台」がなく、どこで交換できるんだ……と思ったのですが、どうやら「トイレ=おむつ交換台がある場所」のようです。
検索フィルターの「レストルーム」にチェックを入れるだけで良く、夢の国はさすがだなぁと思いました。ベビーカーも入るスペースが必要な場合は「車イスで利用可」にチェックを入れれば、おむつ交換台のある多目的トイレが表示されます。
唯一、「トムソーヤ島 サムクレメンズ砦」の男子トイレのみおむつ交換台がありませんが、それ以外は男子トイレにもすべておむつ交換台が設置されています。
授乳室やミルク用のお湯を提供してくれる「ベビーセンター」は別で用意されており、検索条件では「ベビー向け施設」にチェックを入れると確認できます。
ショーの抽選エントリーもアプリでOK
コンサート形式のショーは席数が決まっており、指定席公演の場合は座席指定券を入手するため抽選にエントリーする必要があります。
アプリが導入される前は、パーク内にある機械にチケットをかざして抽選し、当選したら座席指定券を入手できるという方式でした。現在はショーの抽選エントリーもアプリでできるため、わざわざ機械がある場所まで行く必要がありません。
なお、ショーのエントリーは位置情報を使っておりパーク内にいるときだけ可能。入園していない人がいたずらでエントリーして、席を確保するといったことはできないようになっています。
アトラクションやショップ用の「スタンバイパス」
今回は使いませんでしたが、人気アトラクションやショップに入場する資格を得られる「スタンバイバス」もアプリから発行可能。過去には並ぶ時間を短縮できる「ファストパス」があり、かつては該当のアトラクション付近にあるファストパス発券機まで行かないと発行できませんでした。
ショーの抽選然り、ファストパスの発券然り、ミッションをこなすようにパーク内をたくさん歩き回るのも十分楽しかったのですが、アプリの導入により時間を有効に使え、今まで以上にパーク内を楽しめるようになったと感じました。
なおスタンバイパスは、すべてのアトラクションやショップで発行している訳ではありません。当日の運営状況によって、発行しているときとそうでないときがあります。滞在時にスタンバイパスが必要なアトラクションやショップは、アプリホーム画面の「スタンバイパス」をタップすると確認可能。
私が入ったショップはスタンバイパスを発行していなかったので問題なく入れましたが、当日の状況によってはスタンバイパスを持っていないと入れないことも。
東京ディズニーリゾートに詳しい方は情報を駆使しているようですが、そうでない方は「何気なく入ろうとしたショップがスタンバイパス必須で入れなかった」ということが起こる可能性があります。気になるグッズがある場合は、ショップのスタンバイパス情報も事前にチェックしておくと良さそうです。
グッズはアプリからも買えるのですが、パーク入園者限定のアイテムは来園した日の23時45分まで注文可能。
アプリから買うとその日に持って帰ることはできませんが、帰りの電車でゆっくり選べますし、人との接触機会も減らせます。グッズもショップによって扱っているものが異なりますが、アプリなら一度に買えるので複数のショップを巡る必要もありません。
マップも検索もスムーズ。快適なパーク体験にアプリを
丸1日アプリを使っていて気づいたのが、不具合が1回もないこと。アトラクションの待ち時間が変わったときはすぐに反映され、マップの拡大・縮小もスムーズ、検索結果の表示にタイムラグはなく、サクサク動く印象です。
スマホアプリはちょっとでも遅延が発生したり、不具合があると使いづらいと感じてしまいますが、東京ディズニーリゾート・アプリではそういった不満は一切感じませんでした。
ショーのエントリーやパーク限定のグッズ購入は入園しないとできませんが、それ以外の機能はほとんど園外からも使用可能。自宅からアプリを開いてアトラクションの待ち時間やグッズを見ているだけでも、東京ディズニーリゾートの雰囲気を味わえて楽しくなります。
久しぶりの入園だったので情報を網羅するのは難しかったのですが、次回入園するときは事前にアプリで予習しておけばもっとスムーズに動けそうです。
これだけ快適なアプリを提供できるのは、日本最大のテーマパークとも言える東京ディズニーリゾートだからですが、他の分野やサービスにも広がってほしいと思いました。