トピック
メールや電話を自分好みに設定する:iPhone設定チェック(2)
2021年6月8日 08:15
iPhoneの[設定]アプリの深掘り企画の第2回は、メール、電話、FaceTimeの設定を見ていきます。これらのアプリは標準設定の状態で使っている人が多いですよね。FaceTimeは起動したこともない人もいるでしょう。しかし、ちょっとした設定で使い勝手は変わります。好みに応じて試してみてください。
メールは探しやすく、通知は特定の相手のみ
[メール]アプリの設定項目を見てみましょう。設定画面は[設定]アプリから[メール]の項目をタップして表示します。初期状態のままの方が多いと思いますが、設定の変更時の動作をいくつか紹介します。
設定画面上部の[メッセージリスト]は、メール一覧の表示に関する設定です。[プレビュー]と[TO/CCラベルを表示]は項目名通りの機能ですが、実際に設定すると以下のようになります。表示方法でメールが探しやすくなりますね。
[スワイプオプション]は一覧のメールを左右にスワイプした時の動作。フラグの追加やアーカイブなどの操作をすばやく行なえます。あえて[なし]にして、[・・・]から操作を選択するという使い方もいいと思います。[メッセージ]の項目は、メールの削除確認とメールの画像の自動読み込みです。ONのままで問題ないでしょう。
設定画面下部の項目は受信したメールの動作とメール作成時の設定です。項目名=機能のものが多いので、ざっと紹介します。
[スレッドにまとめる]は送受信のメールのやり取りをまとめる、[開封メッセージを閉じる]はスレッド中の既読のメッセージを閉じる、[スレッドを全部そろえる]は[送信済み]フォルダなどに保管されている返信も含めて同じスレッドに表示します。[受信拒否設定]は、メールを拒否したい相手を登録して、[受信拒否送信者オプション]で[ゴミ箱]へ直行の設定も可能です。
[作成]の設定項目は、メールの使い方による設定ですね。[常にBccに自分を追加]は、メール送信時にBccとして、自動的に自分のアドレスを追加します。[アドレスをマーク]は、指定したドメイン以外のメールアドレスを入力したときに強調表示されるので誤送信防止に有用だと思います。[返信に添付ファイルを含める]は一般的に「しない」ですね。必要な人は[署名]も設定できます。
ところで、[メール]アプリにバッジが付いていたので開いてみたらDMだった、なんてことありますよね。迷惑メール扱いにしてしまう手もありますが、“VIP”の機能も悪くないです。[メール]アプリ全体の通知をOFFにして、“VIP”の通知をカスタマイズします。
フルスクリーン通知に戻す、ヘッドフォンでの連絡先通知は便利
電話着信が“バナー通知”になったことに気づいていましたか? iOS 14から標準設定が変更されました。拒否・応答以外の部分をタップすれば、フルスクリーン通知に切り替わります。
ちなみに、バナー通知を上にスワイプして小さいアイコンにすると無音になるので、電話を無視するのに便利と思うのは筆者だけでしょうか。着信通知の形式は、[電話]アプリの[着信]の項目で設定可能です。
イヤホンを常用しているなら、[音声で知らせる]の“ヘッドフォンのみ”がおすすめです。[連絡先]に登録済みの相手に限りますが、発信者の名前を読み上げてくれるので、iPhoneの画面を見なくても誰からの着信か分かります。
[ほかのデバイスでの通話]は、Wi-FiモデルのiPadやMacを所有している人向けの設定です。操作中のiPhoneを経由して発信できるようにします。例えば、iPadでWebサイトの閲覧時に発信可能なリンクをタップした時、iPhoneで発信するかどうかのメッセージが表示されます。
[テキストメッセージで返信]は、着信拒否と同時に指定したメッセージがSMSで相手に送信します。メッセージはカスタマイズできるので、意外と重宝するのではないでしょうか。フルスクリーン通知の状態で[メッセージを送信]をタップしてメッセージを選択します。
[不明な発信者を消音]では、[連絡先]に登録されていない人、最近発信したことがない人は“不明な発信者”と判定して消音します。新規顧客などとのやり取りの可能性がある方はOFFにしておくべきでしょう。特定の相手を着信拒否したいなら[着信拒否した連絡先]に登録したほうがいいです。
[SMS/通話の報告]は通常「なし」になっているはずです。これは、インストール済みのアプリに依存する項目です。SMSや通話の機能があり、迷惑電話やスパムメールの報告機能を実装するアプリがインストールされている場合に「なし」以外の選択肢が表示されます。
FaceTimeはビデオ通話に便利。ただしApple製品に限る
FaceTimeは2010年に発表されたビデオ通話機能で、2013年には音声通話も可能になりました。32人まで同時接続可能、無料です。iPhone、iPad、MacなどのApple製品に限られるのが難点ですが、手軽に高品質のビデオ通話できるのがいいところ。実は[FaceTime]アプリがインストールされていなくても使えます。
[設定]アプリから[FaceTime]の項目をタップして設定を見てみましょう。
まず、[FaceTime]のスイッチを“ON”にしておかないとFaceTimeは使えません。[着信]と[音声で知らせる]の設定は[電話]と同じです。
[FACETIME着信用の連絡先情報]には電話番号を指定しておけばいいでしょう。Apple ID(メールアドレス)を指定すると[発信者番号]の項目が表示されます。電話番号かApple IDのいずれかを指定します。ただし、相手のアドレス帳に自分の電話番号かApple ID(メールアドレス)が登録されていなければ、そのまま相手のディスプレイに表示されることになります。
複数人でのビデオ通話の際、発言者のタイル(画像)を拡大する設定が[発言中]。[FaceTime Live Photos]は、ビデオ通話中の画面撮影(Live Photos)を許可するかどうかの設定です。発信者と受信者の両者でONに設定されている場合に撮影可能になります。撮影されたくなければOFFにしておきます。
[アイコンタクト]は、カメラ目線を保つための設定。画面に映った相手の顔を見ていても、自然なカメラ目線に補正してくれます。ONでいいでしょう。なお、着信拒否したい相手は[着信拒否した連絡先]に登録してください。
[連絡先]アプリの“FaceTime”の項目や[メッセージ]アプリからでもFaceTimeでの発信が可能です。“FaceTime”の項目がなければ、Apple製品を使っていない、もしくは[FaceTime]のスイッチがOFFになっていると判断できます。