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Go to Eatってなに? オンライン予約でポイント 25%プラスの食事券
2020年10月2日 16:12
2つのGo to Eat
Go To Eatキャンペーンが10月1日からスタートした。新型コロナの感染予防対策に取り組みながら営業する飲食店を支援する政府の施策だが、複数の施策や対象店舗の確認など、すこしわかりにくい部分もある。ここでは現時点でわかっているGo to Eatキャンペーンの特徴を紹介する。
Go to Eatには、登録飲食店で使える「プレミアム付食事券」と、オンライン予約での来店で次回以降に飲食店で使用できるポイントを付与する「ポイント付与」の2種類のキャンペーンが用意されている。また、参加する飲食店は、「三密を避け、換気をしっかりやっている」など、感染防止対策の徹底が求められる。
1日からスタートしたのは、ポイント付与の事業。プレミアム付食事券は、10月6日の新潟を皮切りに、各地域で順次開始される予定。
プレミアム付食事券は販売方法や対象店舗に注意
プレミアム付食事券は、各都道府県の中だけで流通する形を予定しており、25%のプレミアムを上乗せ。10,000円の場合、12,500円分の食事券が購入でき、一度に2万円(25,000円分の食事券)まで購入できる(エリアによっては8,000円単位で販売。上限16,000円分)。
販売は2021年1月31日まで、使用期限は'21年3月31日まで。なお、食事券はお釣りはでない。
食事券で注意したいことは、都道府県や地域ごとに販売されること。食事券の利用もその販売地域内に限定される。
10月1日時点で、47の都道府県全てで食事券の販売が決定しているが、地域によって食事券の販売場所や販売方法が異なっている。そのため、住まいや利用場所ごとに情報を確認する必要がある。
一番最初にスタートするのは新潟県(新潟県Go To Eatキャンペーン食事券共同事業体)で10月5日から食事券を販売開始。同日から利用可能になる。対象店舗が行なうテイクアウトやデリバリーでも食事券を利用できる。新潟の場合、食事券は新潟日報の販売店(NIC)で販売される。
静岡県(ふじのくに静岡県GoToEatキャンペーン事務局)では、10月16日から食事券の事前申込を開始するが、申込みは静岡県のファミリーマートで受付。さらに11月には静岡県内の郵便局でも販売する。
Go to Eatを運営する農林水産省によれば、郵便局、コンビニ、旅行代理店、商工会、市役所、スーパーなどでの販売を予定しているとのこと。
ある程度準備が整っている地域もあるが、まだ対象店舗などが発表されていない地域もある。東京では店舗の登録すら開始されていない。還元額の高いプレミアム付食事券だが、購入や利用には、地域ごとの情報収集が必要だ。
「ポイント付与」は、ネット予約が対象
ポイント付与は、「ぐるなび」などオンライン飲食予約サイト経由で、キャンペーン期間中に予約・来店をした人に対し、“次回”以降に使えるポイントを付与。昼食時間帯は500ポイント、夕食(15時以降)は1,000ポイントを付与する。
ポイント付与の上限は1回の予約あたり10人分(1万ポイント)。ポイントの付与は、2021年1月末まで、使用期限は'21年3月末まで。
対象となるオンライン飲食予約サービスは以下の13(EPARK、EPARKグルメは10月19日、Chefleは10月10日から)。
オンライン飲食予約サイトで対象店舗を確認できるため、対象店舗は食事券よりわかりやすい。また地域の限定もなく、全国で利用できる。
付与されるポイントは、ぐるなびは楽天ポイントとぐるなび期間限定ポイント、食べログは期間固定Tポイント、Yahoo!ロコ 飲食予約と一休.comレストランはGo to Eatポイントなど、サービスによって異なる。また、Yahoo!ロコ 飲食予約は初回利用でPayPayボーナス付与など、独自のキャンペーンを組み合わせてユーザー獲得を図るサービスもある。
飲食店側の参加には、各サービスの加盟店登録が必要。また、送客手数料や基本手数料などにもサービスごとに差がある(各サービスの対応一覽)。
例えばぐるなびとHOT PEPPER グルメの送客手数料は50円/人(7:00-14:59来店)、200円/人(15:00-6:59来店)、食べログはランチ100円/人(税抜)、ディナー200円/人(税抜)など。Rettyやトレタは送客手数料無料。Yahoo!ロコ 飲食予約は、送客手数料を2020年12月31日来店分まで無料としている。
ポイント付与(オンライン飲食予約)は、利用のためのサービス登録が必要だが、食事券よりはシンプルで、対象店舗等もわかりやすい。
注意点としては、付与されるポイントの期間や用途が限定されること。Go to Eatで貯めたポイントは、原則Go to Eat対象店舗のみで、期間中にしか使えない(来店ポイント等は除く)。また、ポイントが使えるのは“次回”以降で、来店した当日に使えるわけではないことも覚えておきたい。
Go to Eatキャンペーンの目的は、「感染拡大を抑えながら、飲食店を支援すること」。飲食店でも、消毒や大声を避けた会話、食事時以外のマスク着用、混雑の回避など、「新しい生活様式」に沿って、楽しい飲食を心がけて欲しい。