いつモノコト

待望の"充電”対応 アンカーのカード型紛失防止トラッカーを買う

Appleの「AirTag」が発売されて数年経ち、紛失防止タグをカギにつけたり、財布の中に入れたりしている人は多いと思います。

筆者も自宅のカギにAirTagをつけ、財布の中にもカードタイプの紛失防止タグを入れています。特にカードタイプは財布に忍ばせやすくて便利なのですが、電池交換ができず、電池の寿命を迎えたら買い直す必要があることが多いです。電池寿命は年単位なので短くはないものの、そのたびに買い替えるのも少しもったいないなと感じていました。

そこで今回、充電可能なカードタイプの紛失防止トラッカー「Aner Eufy SmartTrack Card E30」を購入してみました。購入時の価格は4,990円です。

Eufy SmartTrack Card E30はクレジットカードサイズの紛失防止トラッカーで、財布のポケットにきれいに収まります。厚さは約2.6mmとクレジットカード約3枚程度の厚さなので、大抵の財布には入るのではないかなと思います。

コンパクトな財布への収まりがとてもよい

設定はシンプル Android/iOS両対応が便利

Eufy SmartTrack Card E30はAppleの「探す」ネットワークを利用できる「Works with Apple Find My」に対応しており、世界中のiPhoneやiPad、MacなどのAppleデバイスを介して、タグのトラッキングが可能です。「探す」アプリで通知を受け取る設定をしていれば、置き忘れや落とした際にiPhoneなどで通知を受け取ることができます。

「探す」アプリでの設定は、「デバイスを探す」の「その他の持ち物を追加」を選択し、Eufy SmartTrack Card E30のボタンを長押ししてペアリング後、名称を追加するだけと非常にシンプルでした。

設定を終えるとAirTagと同じようにアプリ内から位置情報を追跡したり、紛失モードの設定やタグを鳴らすことができるようになります。

AirTagと違い、UWB(超広帯域無線通信)による近距離で「タグがどの方向に、どのくらいの距離にあるか」という捜索ができないことには注意が必要です。とはいえ、音を鳴らせるので何も手がかりがないよりは数段マシだとは思います。

また、NFCで紛失メッセージを表示するという機能もAirTagのみのものとなっていますが、Eufy SmartTrack Card E30の場合は本体背面のQRコードで紛失メッセージが表示ができます。個人的にはQRコードのほうがわかりやすいと感じています。

iPhoneの「探す」アプリから。財布(Smart Card)がどこにあるかわかる

AirTagと違うのは、Androidでも利用可能という点。Androidでは、専用アプリ「Eufy Security」を使います。Androidでは、Bluetooth接続されているタグの位置情報を検出することができます。ちなみに、「Eufy Security」アプリはiOS向けにも提供されているので、iPhoneやiPadで使うことも可能です。

iPhoneで使う場合は「探す」アプリと「Eufy Security」アプリのどちらかを使うわけですが、「探す」とEufy Securityでできることには違いがあるので、下表を参考に自分にあった使い方が選べます。

Eufy SmartTrack Card E30を購入したのは、もし財布を落としたり、どこかに置き忘れたときのため。筆者は置き忘れたことを知らせる通知が必須なので「探す」アプリを使っています。

Eufy Securityのみで使える機能として、製品にあるボタンを押すことでiPhoneを鳴らすというものがありますが、筆者の場合はApple Watchで同じことができているため重要視しませんでした。

Eufy Securityアプリ

バッテリー式で繰り返し使えるのもよい

Eufy SmartTrack Card E30の最大の特徴は充電して繰り返し使えるところでしょう。

付属のマグネット式充電器にUSBケーブルを挿し、製品の充電端子にくっつけることで充電が可能です。これにより、電池寿命が近づいてきたら買い替えなければいけないということがなくなり、お財布にも優しくなりました。

製品に内蔵されている充電式バッテリーは1回の寿命で最長1年使用可能ということなので、頻繁に充電しなければいけないということもありません。

付属のマグネット式充電器で充電可能

実は、筆者はすでに充電式のカードタイプの紛失防止トラッカーを持っています。この製品はQi規格に対応したワイヤレス充電式なのですが、少し前に自宅の充電環境を一新してワイヤレス充電器を排除してしまったんです。

極めて充電回数の少ない紛失防止トラッカーだけのために(ワイヤレス充電できるデバイスはほかにもありますが)、ワイヤレス充電器を置くのも微妙と思っていたところにEufy SmartTrack Card E30が登場。これなら充電スペースにあるケーブルに専用の充電器を取り付けるだけで充電が可能ですし、まさに求めていたものだと思ったというわけです。

購入して数週間、今のところ紛失はしていないため、出番なしですが、紛失防止タグとはそういうもの。とはいえ、過去に何度かお世話になったことはあるので、転ばぬ先の杖として購入するのは有用だと思いますし、充電可能で繰り返し使えると考えれば5,000円弱という出費は費用対効果が高いとも感じています。

小出 悠太郎

1990年生まれ、青森出身のWebエンジニア。高専卒業後、放射線業務従事者、Webライター、編集者の職を経て現在に至る。2012年から運営しているブログでは、自作PCやカメラ、スマホといったガジェットのレビューを発信中。エンジニア、ブロガー以外にも、ライター、カメラマンなど、活動は多岐にわたる。