いつモノコト

かさばるアマゾン箱をひとまとめ「段ボールストッカー」の快感

コジット「持ち運びできる段ボールストッカー」

年末はAmazonなどの大規模セールのシーズン。11月後半から12月にかけて「ブラックフライデー」など各社のセールが開催されます。

今年もAmazon ブラックフライデーは11月29日から始まる(先行セールは27日から)ようですが、そこで私は言いたいのです。「家に帰るまでが遠足」であるように、「箱を片付けるまでがセールである」と。

Amazon箱の処分アイテムをAmazonで買う

当初は古雑誌を縛るための道具を探していたところ、ふと関連商品に表示されたのがコジットの「持ち運びできる段ボールストッカー」でした。商品写真が一目瞭然すぎて即ポチしました。価格は1,055円でした。

筆者はマンション住まいで、段ボールは1階のダストルームに持っていく必要があります。決められた回収場所に積んでいくだけなのでヒモで束ねる必要はありません。なので外出ついでに1つずつ運べばよいのですが、家を出るときは割と急いでいたり、ついつい溜め込みがち。

よくやる悪あがきとしては、一番大きな段ボールを広げた内側に他の段ボールを差し込んでいき、幼稚園児の電車ごっこ的なスタイルで廊下を引きずっていく方法です。しかし段差に激しく弱いので、エレベーターに乗り降りする拍子に崩壊して、いつか自分ごとドアに挟まれる未来が見えました。

イメージ:段ボールに段ボールを差し込んだところ。既に下から段ボールがこぼれている

構造をチェック

先の写真の通り、「持ち運びできる段ボールストッカー」の基本構造はシンプルです。段ボールを串刺しにする針に、取っ手になる部分がついているという状態。しかし細部に目を向けると細かな工夫があります。

取っ手部分は不意に開かないよう、ロック構造になっています
針部分の両端を内側に押しながら指でつまんでいるスライドロックを動かすと、ストッカーの針先を出せる状態になります
針先を出したところ。先端のフックは、ビニール紐を引っかけて穴を通すため
これを段ボールにグリグリと刺すのですが、力を掛ける部分の形状にひと工夫。「女性でも握りやすいグリップ」だそうです

さっそく使ってみる

今回購入したのはAmazon「プライム感謝祭」セールの直後ですから、段ボールを用意するのは簡単でした。段ボールを処分するのが楽しみなのは、段ボールカッターの「ダンちゃん」(後述)を買った時以来です。

Amazonの箱が大小5つ、封筒スタイルの段ボールが1つ、何かの支えに入っていた段ボール1枚

説明書きを読むと、針を刺す位置は段ボールの端から5cm辺り、まとめられる量は段ボール約8〜10枚・最大約3kgがそれぞれ目安とされています。

刺してみました。持ちやすいグリップのおかげか、あっさり刺さります。使っていて怖い感じはないのですが、習慣で手袋をしています

刺すときは一気に力を掛けてブスッとやるのではなく、グリグリと左右に回転させながら刺すほうが安全でしょう。頑張らなくても十分に刺せます。

持ってきた段ボールを全部刺してみました

針先を出したのと逆の手順でロックし、ハンドルを持ち上げてみると、なんともラクチンです。ナイスな道具があれば、日々のちょっとした面倒事がエンジョイに変わります。

針先を出したのと逆の手順でロック。見事にひとつの荷物になりました
大きさバラバラの段ボールが壁に立てかけられた

本製品は基本的に「ストッカー」なので、普段は1枚ずつ段ボールを刺して玄関などに立てかけておき、溜まったらハンドルを掴んで一気に処分しに行くという使い方になりそうです。

針先のフックも試してみました。段ボールに刺したあと、紐を引っかけてから針を抜きます。ビニール紐がスルッとこんにちは

我が家の“段ボール・ワークフロー”

最後に余談ですが、段ボールストッカーを導入したことで、我が家の段ボール処分のワークフローがかなり強化されました。

左から開梱担当の「ハコアケ」、解体担当の「ダンちゃん」、保管・運搬担当の「持ち運びできる段ボールストッカー」。このストッカーも愛称が欲しいところ

届いた段ボールは「ハコアケ」のカッターモードで開梱し、そのまま平らに開いて「段ボールストッカー」に刺してしまいます。

家電製品などの大きすぎる段ボールの場合は「ダンちゃん」の出番です。刃が厚いため普通のカッターより遠慮なく力を掛けられる印象があり、サクサクと解体できます。

あと気に入っているのは作業用の手袋です。これは防刃というわけでもありませんが、ちょっとした切り傷は防げますし、滑り止めタイプは握力の温存に効果があります。

3Mの作業用手袋。使用感ありでスミマセン

写真の手袋はAmazonで買った3M製品ですが、ワークマンの作業用手袋も愛用しています。趣味のドラム演奏で機材をセットアップする時のために、楽器ケースにも放り込んであったり。クルマに入れておけば、タイヤの空気圧をチェックするときに汚れたエアバルブキャップを直接触らずに済みます。決して高価なものではないので複数買いして、いろんな場所に散らしておくと便利だと思います。

鈴木 誠

ライター。デジカメ Watch副編集⻑を経て2024年独立。カメラのメカニズムや歴史、ブランド哲学を探るレポートを得意とする。インプレス社員時代より老舗カメラ誌やライフスタイル誌に寄稿。ライカスタイルマガジン「心にライカを。」連載中。日本カメラ財団「日本の歴史的カメラ」審査委員。趣味はドラム/ギターの演奏とドライブ。 YouTubeチャンネル「鈴木誠のカメラ自由研究」