いつモノコト

屋外でも冷たいビールが飲みたい タイガーの炭酸OK「真空ボトル」

毎日これだけ暑いと、コンビニや自販機で買ったペットボトル飲料があっという間にぬるくなります。今まで、洗うのが面倒という理由で水筒を避けてきたのですが、ここまで暑いとそうは言っていられません。

ということで水筒を購入したのですが、真夏の屋外でいつでも冷たい飲み物が飲めるのはかなり快適で、もっと早く買えば良かったと思いました。購入したのは、タイガーの「真空断熱炭酸ボトル MTA-T080」。せっかくなので炭酸OKのモデルを選びました。ビールなどアルコール飲料も対応しています。

選んだ理由としては、日常利用以外に、近所の花火大会を観覧するためにこのボトルにビールを入れたかったから。出店やコンビニでビールを買おうとするとかなり並ぶので、あらかじめ買っておいてボトルに入れておけば、常に冷えたビールを飲めると思ったからです。

サイズは0.5L/0.8L/1.2L/1.5Lの4種類あり、今回は500mlの缶ビールを入れることを考えて、余裕をもって0.8Lにしました。価格は3,373円で発売時より30%近く安くなっていました。

タイガー「真空断熱炭酸ボトル MTA-T080」。0.8Lタイプは結構大きいですが、そこまで重く感じず、スリムなので圧迫感はありません

タイガーの炭酸ボトルは独自の炭酸対応せんを採用し、炭酸ガスがボトル内に充満しないようになっています。

一般的な保冷ボトルは炭酸非対応で、炭酸飲料を入れると炭酸ガスがボトル内に充満し、フタが開かなくなったり、開けた時に飛んでしまうといった危険があるようです。

一方、タイガーの炭酸ボトルのフタは、炭酸ガスをうまく逃せる構造。炭酸ガスがボトル内に充満することなく、スムーズにフタを開閉できるようになっています。

あらかじめ記載しておきたいのは、炭酸対応ボトルと言っても、炭酸に対応しているということで、炭酸が抜けないというわけではないこと。何度もフタを開閉すれば炭酸は抜けます。

独自の炭酸対応せんを採用
飲み口
キャップを外したところ
飲み口を本体から外したところ。ここからさらに分解できますが普段の洗浄パーツは少なめ
本体。真空断熱ですが保冷専用。保温できるタイプもあります

上記を踏まえたうえで、炭酸飲料を本ボトルに入れてみました。まずは炭酸水。未開封ペットボトルから、炭酸対応ボトルに移し替えます。この状態で一口飲んでみると、さすがにペットボトルから開けたてなのでシュワっと炭酸の強い刺激が得られました。

そのまま室内に1時間放置し、もう一度飲もうとフタを開けたところ、未開封のペットボトルを開けたときと同じようにプシュッと音がしました。冷たさは1時間前と変わらずしっかり冷えています。炭酸は言われれば少し抜けたかな? くらいであまり気になりません。

まずは炭酸水
炭酸ボトルに入れます

その後さらに30分、1時間と時間をあけ、何度かフタを開閉して飲んでみました。最初に移し替えてから2時間半くらい経つと、確かに炭酸の抜けがわかるようになってきます。口に含んだときの炭酸のパチパチ感はなくなりましたが、喉を通るときの炭酸特有の刺激はまだ感じられました。

ですが冷たさは変わらないので、暑い屋外ならこの冷たさと少しの炭酸の刺激で十分満足できそうです。コーラなどほかの甘い炭酸飲料でも試しましたが、いずれも同じ感想でした。

ボトルに移してから1時間後に飲んでみました。炭酸は言われれば少し抜けたかな? くらいでしたが、何度か開閉すると結構抜けてきます

ビールを入れてみる

当初の目的だったビールも入れてみました。今回は温度も計測したのですが、500ml缶ビールをコンビニで買い、「すぐにボトルに移し替え」、「保冷バッグに入れた状態」、「むき出しにした状態」の3種類を、それぞれ屋外に1時間放置した場合の温度変化を比較。外気温は30℃ほど。

まずコンビニで買った直後のビールの温度を測り、この温度を基準とします。温度は9.1℃。

まずはコンビニで買った直後の缶ビールの温度を計測
9.1℃でした。この温度を基準とします
一緒に買った缶ビールをもう1本開けて、こちらは炭酸ボトルに移し替え、1時間放置します

1時間後、まずはむき出しにしていた缶ビールをコップに移して計測。缶表面は結露しており、持っただけでもぬるくなっているのがわかります。温度は23.1℃。10℃以上上昇しており、飲んでみてもぬるいな~という印象です。

1時間屋外に置いていた缶ビール
23.1℃。10℃以上上昇していました

次に測ったのが保冷バッグに入れていた缶ビール。バッグから取り出すと、購入直後よりはぬるくなっていましたが、むき出しにしていたものよりは明らかに冷えています。温度は13.9℃。やはり少し上昇しています。

保冷バッグに入れていた缶ビールを計測
14.0℃。5℃近く上昇していました

最後に炭酸ボトルに入れたビールの温度を測ります。先に測った2つと同じようにコップに移し温度を測ると、9.5℃と表示されました。最初に測ったときから0.4℃の上昇です。飲んでみても冷たさは抜群です。ただ、1時間置いたこともありコップに移したときに泡はほぼなくなっていました。

その後、さらに30分、1時間と時間を置いてフタを開閉しビールを飲んでみました。何度か開閉して飲んでみると、冷たさはキープされているものの、炭酸の抜け具合が気になるようになります。

炭酸水のときは、口に含んだときのパチパチ感がなくなってもそこまで気にならずに飲めましたが、ビールはそれがないと美味しさに影響がある模様。喉を通るときの刺激は残っていますが、炭酸が弱まるとビールはどんなに冷たくてもあまり美味しく感じられないことがわかりました。好みの問題もありそうですがなかなか難しいところです。

炭酸ボトルからコップに移し替えて測定。9.5℃と冷たさはキープされていましたが泡は見るからに減っています

当初の目的通りの使い方は叶いませんでしたが、ソフトドリンクの炭酸飲料を入れるならまったく問題ありません。日常的に使うならそっちのほうが利用頻度は高いですし、炭酸を飲まないときでもお茶や水を入れるのにももちろん使えます。保冷力は抜群なので、ソフトドリンクの炭酸飲料をよく飲む人には十分おすすめできる製品です。

西村 夢音