いつモノコト
青空文庫にしかない小説を「紙」で読みたい Amazonで印刷できた
2024年7月27日 09:15
先日ふと学生時代に授業で読んだ小説が読みたくなったのですが、改めて入手しようとしたところ、古い全集が古書店にあるだけで近所の書店では買えないことが判明。
著作権が切れている作品なので青空文庫にはあるのですが、横書きではなく縦書きで、文庫本で読みたい……そしてできるなら早く読みたい……。ああでもないこうでもないとうだうだしていたのですが、色々調べていたら青空文庫を印刷して書籍にした「青空文庫POD(プリント・オンデマンド)」というサービスがあることを知りました。弊社インプレスのサービスなのですが、恥ずかしながら今回始めて知りました。
購入先はAmazonで、翌日には届けてくれるとのこと。これが一番早く、かつ自分の理想の形式に近いと思いさっそく申し込んでみました。
判型は3サイズから選べ、22ポイントの大きな文字を採用したB5判の「大活字版」、大きめ文字で手に取りやすい四六判の「シニア版」、9ポイントの文字でポケットサイズのA&変形判の「ポケット版」があります。判型やページ数によって料金は異なり、今回筆者が注文した「田山花袋 少女病 ポケット版」は440円でした。Kindleなら0円で読めるようです。
対象作品は3,000点以上あり、どの小説が対応しているかは青空文庫PODの公式サイトから確認できます。希望する作品と判型を選んだら、後はAmazonでいつもと同じように購入画面に進みます。
注文後翌日には到着し、Amazonで本を頼んだときと同じように郵便ポストに届いていました。ポケット版の大きさは文庫版より少し縦長でカバーもありませんが、それ以外は一般的な文庫とほぼ同じ質感でした。
ウェブ上なら無料で読める作品ですが、紙で持っておきたいという少数派のニーズに応えてくれるのはありがたい限りです。売上の一部は青空文庫に還元されるようなので、気になる作品があればぜひ利用してみてください。