いつモノコト

ガチガチの首に「デジタルお灸」を試してみた

アテックス「ルルドボーテ フェムオンテック 温灸」

仕事柄、一日中PCに向かい、度々スマホを操作しているため、以前から肩から首の凝りに悩まされてきました。先日、難しい原稿を立て続けに書いていたら、いよいよ首が凝りすぎて集中できないほどつらい状態に。

電子レンジで温めた蒸しタオルや、蒸気で首を温める市販のシートなども使ってきましたが、現在愛用しているのがデジタル温灸「ルルドボーテ フェムオンテック 温灸」です。

デジタル温灸で首の凝りを癒す

デジタル温灸は、火を使わずにお灸ができる充電式の製品です。価格は9,900円。温灸器として医療機器認証を受けており、女性が悩みがちな「血行促進」や「疲労回復」に効果を発揮するとのこと。

2つの丸い機器はケースに入っており、ケースに入れて充電を行ないます。使うときはケースから取り出し、機器の中央を長押しするとスイッチが入ります。温度は三段階で調節でき、色や音でレベルを判断できます。

温灸機器はケースに収納。ケースサイズは115×60×36mm(幅×奥行き×高さ)、重さの合計は約120gとコンパクトかつ軽量です
裏側にType-C端子があります。ここにケーブルを挿して充電。ワイヤレスイヤホンの充電方式と似ています
中を開けると、2つの機器が入っています。約46×22mm(直径×高さ)で、丸くてかわいいです

使い方は、充電された機器をケースから取り出して、裏側に粘着シールを貼ります。その後、保護紙をはがします。

裏側が熱を伝えます。粘着シールを貼って装着
粘着シールは、無香タイプとよもぎの香りの2タイプが付属していて、追加購入できます
よもぎの香りシールを貼ったところです。保護紙をはがします

付属の説明書におすすめの貼り付け位置が書いてあります。わかりやすさのために、ここでは手の甲に貼ってみました。機器の真ん中をぐっと長押しすると、点灯してすぐに温かくなります。

温めたい箇所に貼ってからスイッチを押します
粘着シールははがれにくく、下に向けてもすぐには落ちません

「強」はかなり熱め。首の付け根に貼ってみた

さて、肝心の首の付け根に貼ってみました。説明書によると、首の付け根と肩先を結ぶ線の中央部分で、押すと痛みを感じる箇所がよいとのこと。

最初は「弱」で使いましたが、もっと温めるために「中」にチェンジ。次第に体がぽかぽかしてきて、後半は「弱」に戻して十分でした。

スイッチを推すだけなので、温度の切り替えは簡単。ライトの色が見えなくても、音で切り替えられたことが確認できます。

デジタル温灸を使うまでは、蒸気で首を温める使い捨てシート「めぐりズム 蒸気でグッドナイト」を使っていました。袋から取り出すとシートがじわじわと温まり約30分ほど効果が持続するのですが、デジタル温灸の方が弱でもめぐリズムより温かいです。強にするとさらに熱く、経験はないですがお灸に近い熱さだと思います。

温度は3段階。「弱」は最大約43℃でじんわりと温かいです
「中」は最大約50℃で、しっかり温かいです
「強」は最大約56℃で、かなり熱く感じます

電源を入れてすぐに首から肩にかけて温まり、かなり気持ちがいいです。粘着シールで固定されているので、動くことも可能です。あまりの心地よさに眠くなってしまいましたが、約15分経つと「ピー」と音がして、自動的にスイッチが切れるので安心です。

よもぎの香りはそれほど強くないため、周囲に気遣うこともないでしょう。とはいえ、服の下に隠しても膨らむので、一人のときや家族といるときなどの利用が良さそうです。

首の付け根に貼りました。

手の甲や首の付け根の他、お腹や腰、ひざなどもおすすめと書いてあったので、腰にも装着してみました。腰に使うのもとても気持ちよく、座り仕事の人にもオススメです。

一番の目的だった首肩の凝りはかなり解消されました。夕方ぐらいに凝ってきたなと感じたときに、一度休憩してデジタル温灸を使うと楽になり、仕事に戻れます。腰に貼っているときはあまり眠くならないので、仕事中でも快適に使えました。

めぐりズムとデジタル温灸にはそれぞれ違った良さがあるため、今は状況によって使い分けています。めぐりズムはベッドに入ったときに使うと入眠しやすいので、就寝前に使うことが多いです。デジタル温灸は起床時の体が硬いときや、仕事で疲れたときの小休憩に向いていると感じました。

「めぐりズム 蒸気でグッドナイト」。デジタル温灸と使い分けています

デジタル温灸の充電は、1回フル充電して今のところ9回使いましたが、まだ使えそうです。仕様によると、充電所要時間は約2時間で、連続使用時間は約2時間とのことです。

粘着シールが使い捨てなので、使うたびに少しためらう気持ちもありますが、首や肩の凝りに悩んでいる人には効果を感じていただけると思います。長時間デスクワークする方にぜひおすすめしたい一品です。

鈴木 朋子

ITジャーナリスト・スマホ安全アドバイザー 身近なITサービスやスマホの使い方に関連する記事を多く手がける。SNSを中心に、10代が生み出すデジタルカルチャーに詳しい。子どもの安全なIT活用をサポートする「スマホ安全アドバイザー」としても活動中。著作は『親が知らない子どものスマホ』(日経BP)、『親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本』(技術評論社)など多数。