いつモノコト

タイガーのストロー付きボトルが飲みやすくて便利

真空断熱ボトル「MCS-A050」

タイガー魔法瓶から発売されている、ステンレス製ストローが付いた真空断熱ボトル「MCS-A050」を買ってみました。家電量販店で3,610円で購入しました。

最近の私は加齢の影響なのか、喉が渇くと感じるサイクルが短くなっていて、短い時間の移動でも水分を補給したい、喉を潤したいと思うことが増えました。出かける度に自動販売機でペットボトルを買うよりも、もう少しいい塩梅の解決方法がないかと探している時に、ストロー付きのステンレスボトルという製品を見つけました。

この製品は中栓の部分にステンレス製のストローが固定されている製品で、保冷専用ですが、中身をストローで飲めるというボトルです。カラーは3種類あるものの、現行の容量ラインナップは0.5Lタイプの1種類のみです。

2022年9月に発売された製品で、保冷性能はもとより、ふた・せん・せんカバーに抗菌加工、SIAA(抗菌製品技術協議会)認証の抗菌加工せんなど、タイガーの最新の抗菌加工処理が施されており、手入れがしにくいストローもステンレス製として、衛生面でも申し分のない製品に仕上げられています。ボトルの底に樹脂パーツが取り付けられており、置く音を軽減して、静かな場所でも使いやすいという今どきな配慮もあります。

全く異なる飲み方

ストローのメリットは、ボトルを傾けたり顔を上げたりといったことをせずに、非常に楽に飲める点です。発売のタイミングではマスク着用時でも飲みやすいともアピールされていました。

またこの製品は、フタのループの中にあるボタンを押してロックを解除し、そのままフタをクルッと開けられる設計になっており、片手だけでフタを開ける・閉じる操作が可能になっています。

いろいろなシチュエーションで使ってみましたが、ボトルを傾けなくても飲める、顔を上に向けなくても飲めるという、“圧倒的な所作の少なさ”に驚きました。ボトルを口元に持っていき、片手でパカっとフタを開け、ストローをくわえて飲み、パタッとフタを閉じる――周囲に「これから水筒の水を飲みますよ」と動作で盛大にアピールしてしまうことなく、こういって良ければ「ひっそりと飲む」ことが可能です。

また、ストローは飲みたい量だけを確実に飲めるのも、「喉を潤したいだけ」という私の目的に合致していると感じました。とはいえ使ってみて気がついたのは、このストロー、マクドナルドのドリンクに付いてくるストローぐらいの太さがあるので、思いの外たくさん飲めてしまうという点でしょうか。調子に乗ってゴクゴク飲んでいるとすぐに中身がなくなってしまいます。

ちなみに、ストローが固定されている(底に付かず浮いている)構造上、中に入れたドリンクを“完全に”飲み切ることはできませんが、残るのはわずかな量なので、個人的にはあまり気になりませんでした。

デメリットを挙げるなら、シンプルなフタだけのステンレスボトルと比較して、中栓まわりのパーツ数やパッキンの数が多く、すべて分解して掃除するのはひと手間かかる点です。

そこでお手入れの観点も含めて、中に入れるドリンクとしてオススメしたいのは、水出しの「ルイボスティー」です。タンニンなどの着色する成分がほとんど含まれていないので、洗う際に汚れが落ちやすく、見た目にも綺麗に使うことができます。

「MCS-A050」は、「一口飲むだけ」という動作が、片手で、非常に簡単に行なえます。この夏、活躍する予感がします。

太田 亮三