いつモノコト
「テープLED」で自分好みの間接照明を作ってみた
2024年3月30日 09:30
テレワークをしていると、特に仕事を終えた後に、照明でパッと雰囲気をオフモードに切り替えたいと思う時があります。リラックスできる電球色で、柔らかい光になる間接照明にして、装置はあまり目立たず、それでいて色が正確に見える高演色タイプで……といろいろなワガママをリストアップしていったところ、「テープLED」なる製品を自分好みの長さで作って、サッシ枠の上(≒カーテンレール)に設置するのはどうか、という考えに至りました。
テープLEDとは、文字通り、ある程度まで曲げられるテープ状になったLEDライトです。“細長いバー状のLEDライト”というくくりでみると、世の中にはカジュアルなものはすでにたくさん売られているのですが、私は色が正確に見られる高演色性や、色温度などのスペックをしっかりと把握・指定したかったので、店舗などの設備向けLED製品を販売している「akiba LED ピカリ館」でバラ売りされているものを組み合わせることにしました。
今回買ってみたのは、スペックが高めの「5050テープLED」という製品で、同店舗オリジナル商品とのこと。演色性はRa 95以上と、かなりの高演色タイプです。色温度は幅広く選べるのですが、部屋にあるほかの電球色LEDと大きく違わないよう、3000Kを選びました。
このテープLEDには1mあたり60個のLEDが搭載されており、3個が一組になっていて、3個単位であれば任意の場所でカットすることもできます。購入時には1mと5mを選択できますし、連結したりカットしたりして、ある程度自由に長さを決められます。設置場所や部屋のサイズから、ひとまず1mあれば十分だと思われたので、長さのカスタマイズはしないことにして1mの製品を購入しました。
ほかに必要なのは、長さ(LEDの数)に応じた出力のACアダプターと、放熱を兼ねたアルミフレームです。テープLEDに最適なただの板状のアルミプレートも販売されているのですが、透明や半透明のプラスチックカバーで光を拡散できる、凹型のアルミフレームが良い塩梅ではないかと思い、1mの薄型アルミフレーム(半透明カバー付き)を一緒に買いました。アルミフレームの多くは1mでの販売なので、絶対に長さをカスタムしたい、というケースでなければ、まずは1mを基本に計画するのがよさそうです。
このほか電源スイッチのオン・オフと明るさの調整ができるリモコン(調光コントローラー)も買いました。
テープLEDは1mで2,580円、調光コントローラーは1,380円、ACアダプターは980円、アルミフレームが1,280円、合計で6,220円でした。通信販売で購入したため、送料980円を合わせた合計は7,200円です。
テープLEDの裏面にはあらかじめ両面テープが貼られているので、アルミフレームに貼り付けて、半透明のカバーを装着するだけでした。テープLEDとACアダプターの間に調光コントローラーを挟むようにして接続すれば完成です。
私の部屋では、窓枠の上の平たい部分に、両面テープでアルミフレームを固定しました。調光コントローラーの受信部分や電源ケーブルはちょうどカーテン(ロールスクリーン)の裏側に隠れるので、普段は目に入らない、スッキリとした感じになりました。
壁や天井に反射させる間接照明として使うこともあり、実際に設置した後の明るさがどれぐらいになるのか分かりませんでしたが、最大輝度なら手元が十分に見られる明るさでした。もっとも、机の上で作業する場合はデスクライトを使うので、私の環境だと最大輝度はそれほど重要ではありませんが。
一緒に買った調光コントローラーはかなり便利で、明るさを細かく調整できて、次に電源を入れた時も前回の明るさを記憶している仕様です。オン・オフや輝度調整を細かく行ないたい家庭での利用なら、この調光コントローラーは必須だと思えました。
今までの天井のLEDライトと比べると、間接照明は光が格段に柔らかくなって、リラックスできる雰囲気がグッと高まりました。演色性については、間接照明で性能がある程度落ちるとはいえ、色が分かりやすく見た目にリッチです。調光コントローラーも便利で、10%ぐらいまで明るさを落として、映画を観るとかゲームに没頭したい時にも、いい感じに活躍してくれています。