いつモノコト
人生初のジャストフィットなスニーカー「ナイキ テック ヘラ」と出会えた話
2023年12月16日 09:30
いきなり私事で恐縮ですが、2023年、ついに四十路に足を突っ込みました。40歳です。この年齢になると、未来に思いを馳せるだけではなく、振り返る過去の量も多くなってきます。学生時代がもう20年も前かぁ……とか考えると絶望しそうになりますが、思えばこの40年のうち、39年間は靴選びに苦労した人生でした。
足の形が小さくて、なかなか合う靴が見つからなかった私。しかしちょうど1年ほど前、39歳の年に出会えたんです。人生で初めて自分の足にジャストフィットするスニーカーに。
足の「幅狭」がネックすぎた人生
私の足のサイズは22.5cmと、女性の中でも比較的小さめな部類に入ります。靴を買いに行って気に入ったデザインのものが見つかっても、在庫がないとか、そもそも23cm以上からでないと作っていないと言われてしまうこともあり、試着すらできないこともしばしば。
それだけならまだしも、加えて足の甲の幅が「狭い」のが難点なのです。特にここ日本では。
巷でよく言うのが、「日本人の足は甲の幅が広い」というやつ。だから、「日本人の幅広の足にもフィットする靴」というのはちょくちょくあるんですよね。わかりますよ、製品を作って売る以上はマスに合わせるべきですから。しかし、私が欲しいのは真逆の「幅狭の靴」なわけで。悲しきマイノリティ。
私にとっては、「靴」という存在自体がずっと鬼門だったのです。自分に合うものを探すのも大変だし、買ったあとも中敷を入れて調整してみたり、ヒールじゃないのに靴擦れをたくさん起こしながら自分の足に合うよう変形させていく、という感じでした。そんな中で出会ったのです、このスニーカー「ナイキ テック ヘラ」に。
波状のミッドソールが特徴! 普段着に合わせやすい厚底スニーカー
「ナイキ テック ヘラ」は、近年リバイバルしている厚底デザインのスニーカー。いわゆるダッドスニーカー(=お父さんが休日に履いてそうなイメージのちょいゴツ&ちょいダサカジュアル)と呼ばれるもののウィメンズラインです。厚みのある波状のミッドソールと、アッパーのスウェード素材が印象的。
ナイキの公式サイトによると、2000年代初頭のランニングシューズをベースにデザインされたそうです。2000年代初頭って、自分、大学生だったわ……。ハタチ前後の頃に流行していたデザインがリバイバルしていて、イイ歳になった今履いているのも不思議な感じです。
ナイキの木型が自分の足に合うことを発見した記念すべき一足
この「ナイキ テック ヘラ」、お店で試着した瞬間から、自分の足へのフィット感がすごかった。足がしっかり包み込まれてホールドされる感じは、人生初体験でした。そのままお買い上げして、1年以上愛用しています。
スニーカーに詳しい友人にその話をしたところ、「それはきっと、ナイキの木型が足に合ってるんだよ」と教えてもらいました。聞けば、ブランドごとに靴作りの基本となる木型があるんですね。ん? つまりナイキブランドのスニーカーだったら、他の製品でも私の足に合いやすいということ?
と思って、後日他のナイキスニーカーをお店で試着してみたら、マジでした。他ブランドのスニーカーと履き比べてよくわかったのですが、ナイキスニーカーは最初から私の幅狭の足にしっくりなじんでくれるものがほとんどなのです。なぜ私、39年間これを知らなかったの?
実は私、「ナイキ テック ヘラ」を買うまで(つまり39歳まで)ナイキのスニーカーを履いたことがありませんでした。だってナイキといえばマイケル・ジョーダンだし。スポーツのイメージがあって、生来インドアな自分には合わない靴に違いない、と勝手に思い込んでいたのです。よく考えたら、足の形とインドア関係ないのに。
実際、ネットで色々見てみると、ナイキのスニーカーは比較的「小さめ・幅狭」という評価が多いんですよね。確かに、私もスニーカーを含む普段の靴は22.5cmですが、ナイキのスニーカーだけは23cmがぴったりサイズです。
そして最も嬉しいのが「幅狭」というポイントですよ。あったんだここに……こんな超有名ナショナルブランドがそうだったんだ……。勝手な思い込みで、靴選びの幅を狭めるのは良くないですね(幅狭だけに)。
この「ナイキ テック ヘラ」は、ナイキの木型が自分の足に合うことを知ることができた、記念すべき一足となりました。いくつになっても新しい発見てあるものですね。自分に合うスニーカーに出会えたことで、今年に入ってから“40代の歩き出し”も良好なものとなっています。