いつモノコト

爪の強化を目的に「男のマニキュア」始めてみた

筆者はヒゲ面の大男ですが、最近では「ネイル」をたしなんでいます。種類はジェルネイルではなくマニキュア。目的は爪そして指を美しくエレガントに見せるため、ではなく「爪の強化」です。

近年の筆者は爪の先が割れがち。もともと爪が弱いのか薄いのか、爪切りで切っても爪先を滑らかに整えづらく、微妙に毛羽立ったような割れ状態になっていました。ただその問題は、以前紹介した「削る爪切り」により解消しています。

でも最近では削る爪切りを使っても、なにかの拍子に爪の先が小さく割れたりします。割れる頻度が親指がいちばん高く(たぶん最も力を入れる指だから)、割れると爪先に浅く鋭い溝のような凹みができます。

その箇所が衣類(とくにポリエステルなどの化学繊維)にいちいち引っかかる。衣服が引っ張られてジャリッとか音がして、ミョーに癇に障る。爪が引っかかって「イラッ」とするわけですね。それ以上に衣類のほつれなどにつながってよろしくない。

爪切り後の筆者の親指。親指の爪の先端が割れることが多いので、割れ防止のため爪切りはいつも深爪状態です。爪先端の白い部分が見えないのが筆者の爪長さの初期値
ほかの爪もこんな感じ。自分の爪は「なんか柔らかい」と感じることが多く、爪を剥がす寸前のような「爪曲げ・爪折れ」のトラブルがけっこう多いです

どうにかなんないの、この弱い感じの爪? と思ってなんとなくドラッグストアに行ったら化粧品売り場にネイルコーナーを発見。爪つながりでちょっと見物してみたら、BCL「ネイルネイル ネイルサポート Na」という製品を発見しました。

この製品、マニキュアと同じように爪に塗布するものなんですが、モノとしてはマニキュアタイプの爪補強コート。折れやすかったり割れやすかったり薄くて柔らかかったりする爪を、補強コートしてパワーアップ! だそうです。

あっソレまさに探してたやつ! ってことで即購入。そしてすぐ使用。メーカー価格は770円です。

BCL「ネイルネイル ネイルサポート Na」。ガーリーな感じの容器ですが……まあマニキュアですもんね。ともあれ早速爪に塗布
塗布前・塗布後のビフォーアフターです。左が塗布前、右が塗布後

塗って間もなく感じたのは「あれ? 爪が硬くなった!?」という感触です。まあ塗装したんですから多少は厚みが増して強度も増したんでしょう。でもこれで、爪の先端が割れるアレ、防げるのかな?

と思って生活していましたが、爪割れのトラブルが全然出ません。重い荷物を不注意に持ち上げるなどして爪が妙な方向に曲がったのを感じて「あっいまので、爪、割れた?」と思っても爪は無事。以前はそういう感触があるとたいてい爪の先にヒビが入っていましたが、それが起きません。

おー凄いなこの爪コート! と気を良くしてさらに重ね塗りしてみました。爪の筋も見えなくなり、明らかに爪が厚く強くなっている感じです。そうかーこういうコート剤があったんだー、もっと早く使えばよかった、と思いました。

ただ、やっぱりちょっと違和感が。塗ったときからわかっていたことですが、爪に過度な光沢が出てしまう。テカる。

もうちょと実感に即して言い方を変えると「爪が妖しくきらめく」という感じ。んんん~、どうなんだ、この野太い指先のテラリとした妖しい光沢は……。

爪下地処理もなんにもしていない爪へのコートなので、女性のネイルのような均等な光沢ではありませんが、前出のコート剤を塗布した爪には濡れたような強いハイライトが生まれてしまう
デカくて太い男の指先の爪が、なーんかテラテラと光っている

テカリを消すアイテムを探す

爪が頑丈になりつつ、爪先もキラキラとキレイな感じがするのは、まあ悪くないことだとは思います。ただ、なーんかこういう光景を楽しみ始めると、筆者のなかの新しい扉が開かれてしまうようで……。

その扉は積極的に開きたくない気がするので、とりあえず施錠。そしてこの爪先が妖しく光る件を解決する方法を模索しました。

方法はすぐに見つかりました。マニキュアのトップコートです。トップコートは透明やラメ入り透明などの「マニキュアの上に重ね塗りするマニキュア」で、地のマニキュアの色はそのままに、それを保護したり、より光沢を出したり、キラキラ光るラメを追加したりするというもの。

トップコートのなかには、光沢を抑えたりなくしたりするモノもあります。マットタイプのトップコートです。筆者の爪のテカりは、それで消すことができるような気がする。

ORBISの「マット・トップコート」を選んでみました。直販価格は1,210円
テカった爪に塗ってみると……おおおおっ! すごい! テカりが一発で消えた!
ほかの爪のテカりも一網打尽で消せました。

ORBISの「マット・トップコート」を選んだ訳ですが、女性的視線では「ちょっとマット過ぎ?」というイメージかもしれません。一方で爪保護的な観点からすると肌の質感に近いマットで、爪の下の皮膚の色もほどよく透過するので、非常に自然に見えて好印象です。またこのトップコート自体が爪を少し厚くするので、前出の爪強化コートと合わせて、さらに爪が厚め強めになったと思います。

マニキュアでの爪強化を始めてから何週間か経ちますが、爪の先が割れるという以前アリガチだったトラブルは一度も出ていません。爪を剥がしそうになりつつ爪の一部を大きく欠損して血が出たなんてトラブルもたまにあったのですが、それもありません。爪に力がかかって爪が異常な方向に曲がるようなことも起きていませんので、爪ってコート剤で少し厚くしてやるなりすると、守りつつ生活できるものなんですね。

より便利そうな爪コート剤を発見

いやー実用的だなー爪強化のためのマニキュア。おもしろいからもっと探求しちゃえ! と別の「まあこの扉ならいいか」的なのが筆者のなかで開いた感じですがさておき、爪強化情報をアレコレ見ていたら、今さらながらより便利っぽい爪コート剤を見つけてしまいました。

それはロート「メンソレータム ハンドベール リッチネイル爪補強コート」。マット仕上げになる爪補強コート剤です。Amazonで906円で売られていました。

ロート「メンソレータム ハンドベール リッチネイル爪補強コート」はマット仕上げになる爪補強コート剤です
その効能書き。なんかスゴそー
製品の容器。マニキュア関連製品から一歩離れているというイメージで、男性にも使いやすい!?
早速塗ってみました。無光沢寄りではありますが、若干の光沢があります
マット過ぎずグロスも微妙に入っているという感じ。テカっているという印象ではありませんが、爪に少しツヤがあるネ的な見栄えで、ネイルオイルかネイルクリームを軽く塗ったような雰囲気かもしれません
ORBIS「マット・トップコート」を塗った爪(左)と、ロート「メンソレータム ハンドベール リッチネイル爪補強コート」を塗った爪(右)を並べてみると、ORBISのほうがよりシッカリとしたツヤ消しですね
ほかの指の爪も同様。好き好きですが、個人的には自分の肌の質感に近いORBISのほうが好みです

でもこのロート「メンソレータム ハンドベール リッチネイル爪補強コート」、テカる爪強化コートの上にマットコートを塗るという手間がなくて、一度で塗れて便利ですね。まあ多少の光沢感はあるにしても、ラクさでこちらがいいのかもしれません。なお、このロート製爪強化コートですが、こちらも「爪が厚く硬くなった感」はしっかりあって好印象です。

ただ、こういったコート剤は、マニキュアと同様に時間とともに剥がれやすくなり結局パラパラと剥がれてきたりします。一般的なマニキュアよりは塗膜が厚く素材も強いと思われ、マニキュアほど「もう爪の先の色が剥がれた」という感じではありませんが、いずれ剥がれます。

爪強化コート+マットコートを塗った爪から、コート剤が剥がれてきた様子。指の使い方や塗り方、塗る前のケアにより異なると思いますが、硬めの薄皮が浮いてくる感じでペリペリと剥がれます。ただ、そこから爪などで完全に剥がそうとしても剥がれてくれないので、このような汚い見栄えになりがち
筆者の場合、剥がれかけてきたコートは、思い切って除光液(ネイルリムーバー)を使っていったん全部除去しています。そしてコート剤を再度塗布してスッキリ、みたいな

一度塗ったコート剤はなるべく長もちさせたい。手軽な方法としてはコート剤を塗る前に爪の表面を脱脂することです。消毒液やエタノールで軽く爪表面を拭くなりして脱脂。十分な手洗い+脱脂をすると、コート剤のノリもよく、爪からより剥がれにくくなると実感しています。

といった感じの「男のマニキュア」の話ですが、爪が割れやすい・折れやすいといったことを明らかに防ぐ効果を感じております。爪がよく割れる、折れるといったかたはゼヒ。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。