いつモノコト
「LUUP」の電動キックボードに初めて乗ってみた
2023年6月1日 10:10
車や自転車などのシェアリングサービスが普及していますよね。都内に住んでいるので、ほとんど電車移動ですが、たまに車が必要になるのでカーシェアリングを利用中。出先でちょっと乗りたい時のために自転車のシェアリングサービスも契約しています。
そんな折、気になっていた電動キックボード「LUUP」のポートが近所に開設されたので乗ってみました。結論として用途は限定される印象。外出先で都合よくポートが見つかれば便利かもしれません。月額料金は不要で、ライド料金として基本料金の50円+従量制で1分ごとに15円かかります。
はじめての“ライド”に手間取る
LUUP専用のアプリをダウンロード後、電話番号、運転免許証の画像を登録すれば準備完了。翌日ポートに向かいました。借りたい車両のQRコードの読み込み後に、返却ポートの設定、注意事項の確認、注意事項と続きます。対物賠償、対人賠償、利用者自身の怪我が保険の対象となります。
実際には1~2分だったと思いますが、利用時に表示されるガイドが長め。すぐに乗り出せるわけではありません。返却ポートを探して登録した時間も無駄でした。画面に表示された「出発ポートと同じにする」を素直に選択して、目的地に近づいたら“返却ポート”を指定し直すのがスマートなようです。
操作はハンドル回りだけ
車体は意外と大きく、小柄な人は取り回しにくいと感じるかもしれません。機能はハンドル回りに集約されており、スタンドの出し入れ以外に足の操作は不要です。
ウインカー、ホーン、ブレーキ、ミラーは原付とほぼ同じ形状。右ハンドルのアクセルはグリップを回さず、レバーを親指で下方向に押し込むように操作します。
想像より遅いが快適。長距離移動は……
ビューンと移動できると期待しながら乗車。しかし、慣れるまで乗り出しに戸惑います。そして思ったより速度は出ません。最高速度は時速15kmと、自転車で軽く流している程度です。
信号や一時停止でストップ&ゴーを繰り返すと平均時速10km以下でしょう。小走りのほうが速いですが、歩くのが面倒な2~3km程度の移動には適しています。特に天気の良い日の乗車は快適です。
後日、5kmほど移動したところ約30分かかりました。1分あたり15円なので450円、基本料金とあわせて500円です。保険料込みとはいえ、シェアリングの自転車と比較すると倍以上。コスパで3kmくらいを上限として、出発地と目的地に近い場所にポートがあれば使い勝手はよさそうですが、使いどころが難しいですね。
7月1日以降は免許不要に
2023年7月1日に施行される改正道路交通法により、電動キックボードの車両区分が「小型特殊自動車」から「特定小型原動機付自転車」に変更されます。16歳以上なら免許不要で利用可能、最高時速は20kmとなるとのこと。移動時間の短縮に期待です。
また、ヘルメットの着用が「任意」から「努力義務」へ、「二段階右折」が必須になるといった変更があります。新しいテストに合格しないと乗車できません。道路交通法の厳守は自身の安全面からも大切ですね。
なお、本稿執筆時点で、東京、宇都宮、横浜、京都、大阪、神戸にポートが開設されていて、5月中に名古屋でも開始します。新しい移動手段として試してみるのも面白いと思います。