いつモノコト

Apple Watch ブレイデッドソロループ"風"バンドを買ってみた

Apple Watchを購入してけっこう経つのですが、以前から純正の「ブレイデッドソロループ」が気になっていました。一般的な時計用のバンドと異なり、長さの調節機能はなく、自分の腕の太さに合わせた長さのものを購入し、伸縮性のバンドに腕を通して装着するバンドです。シリコンバンドなどのように、毎日自分で位置を合わせて装着する必要がないのは便利そうだなと思っていました。

しかし、純正バンドは高価です。そこでAmazonで販売されている互換バンドを購入してみました。価格は1/10以下ですが、なかなか侮れない使い勝手です。

純正バンドがほしかったものの……

筆者が購入したApple Watchはシリコンバンドでしたが、夏場に汗が気になる等、あまり好きな素材ではありません。金属製バンドも悪くはないのですが、Apple Watchのようなスマートウォッチには、軽量さ、通気性や柔軟性などからブレイデッドソロループのようなファブリック調の素材が個人的には合っているような気がしています。

純正ブレイデッドソロループ。シンプルなデザインが魅力です

しかし、純正品は14,800円と高額で、長さを自分で調節できません。Webで購入する場合は自分で手首の太さを測って購入するのですが、正確に測ったからといって、「快適に装着できる」とは限りません。装着感は個人差があり、この手の製品は店頭で試着したほうが確実でしょう。ただ、Apple Watchを購入した当時はちょうどコロナ禍の真っ最中。店頭に行くこと自体が困難で、結局そのまま諦めていました。アップルの通販での購入なら、サイズが合わなければ交換する、という選択肢もありますが、迷っているうちに月日が流れました。

純正品より優れた点も

そこで、以前から気にはなっていたAmazonで売っている「互換製品」を試してみました。この手の製品は同じような製品が複数の出品者から別名のブランドで売られていたりして、正直なところ怪しさ満点です。レビューもあまり当てにできません。しかし、価格は1,000円前後と、純正品に比べて圧倒的に安価ですので試しに購入してみました。筆者が購入したものは、1,199円でしたが、クーポンで300円引きの899円でした。

899円で購入した互換製品

実際装着してみると、なかなか期待どおりの製品でした。装着感もよく、純正品同様に伸縮するので、腕を通すだけで装着できるのは楽です。ファブリックですので軽量で、通気性もあります。素材が柔らかいので、腕を動かした時にバンドが当たって痛い、ということもありません。

伸縮性もしっかりあります

また、純正より優れた点として、「長さを調節できる」ことが挙げられます。これのおかげで、普段は少しゆるめに、サイクリングなど運動をする場合は少しきつめにしてずれないようにする、などの調整が可能です。純正と同等の装着方法ながら、長さ調節ができるというのは思いのほか便利です。

金属製のバックルがあり、長さを調節できます

純正ほどシンプルではない

勿論純正と異なる点は多くあります。まず、長さ調節は金属製のバックルを使って行ないますので、装着感は純正と全く同じとはいきません。金属パーツ自体が気になるかと言われれば筆者は気になりませんが、これは個人差があると思います。なお、バックルを毎回外して着脱することもできますが、筆者は純正品と同じようにバックルは外さずに手を通して着脱しています。

長さが調節できるのが最大の売りでもあり、見た目上の弱点(?)でもあります

また、バンド自体は調節できるように長めのため、折り返している部分があり、純正ほどシンプルな外見ではなく、野暮ったくなります。見る人がみれば「あ、純正品じゃないな」とすぐにわかるでしょう。なんとなくバンドの幅も細いような気がします。

耐久性も気になるところです。伸縮性のある素材を使っている以上、いずれは伸びてしまったり、硬化してきたりなど劣化があると思われます。もちろん、純正品にも同じ問題があるとは思いますが、どのくらい差があるのか、というところです。

それでも本製品は純正品よりも圧倒的に安いので、許せてしまいます。また、純正に劣らずさまざまなカラーバリエーションがありますので、色々と交換して楽しむのもアリではないかと思います。

純正と異なる点は多々ありますが、筆者としては「必要十分」ということで、しばらく使い続けそうです。

清宮信志