いつモノコト
パンがおいしい高級トースター「BALMUDA The Toaster」
2022年5月21日 09:00
実家の母は近所でパン好きとして有名で、休日になるとクルマでパン巡りをし、店員とも顔見知りになっています。そんな母とパンの話をしていたらトースターの話になり、「最近のトースターは違う! パンが美味しい!」と、おススメのトースター、バルミューダの「BALMUDA The Toaster K05A(以降、K05A)」を買ってくれました。価格は通販で22,000円でした。
K05Aのメーカー商品ページを拝見すると「スチームテクノロジーと温度制御により、窯から出したばかりの焼きたての味を再現します」と、記載があります。筆者は趣味でパンを作りますが、最近は時間に余裕がないので、手軽に“焼きたての味”を再現できるのは嬉しいことです。期待が膨らみます。
パンの特性をよく考えているトースター
本体サイズは、357×321×209mm(幅×奥行き×高さ)、庫内は274×204×178mm(同)です。一般的なトースターとサイズ感はおおむね変わりませんが、無駄のないかわいらしいデザインはもちろん、トースターとしての機能も優れており、特にパンの機能が素晴らしいです。
パンの機能は、トースト/チーズトースト/フランスパン/クロワッサンのモードがあります。これらはパンの特性に合わせることで、パンのおいしさを最大限に引き出すことが可能です。
例えば、トーストは、全体にこんがり焼き色を付けるのに対して、チーズトーストは、トーストの上に具材が乗っている分、上火を強める必要があります。そのためトーストモードとチーズトーストモードに分かれています。
フランスパンやクロワッサンは、表面がカリカリしており、焦げやすいので、表面を焦がさないようにしつつ、中まで温めてくれるようになっています。さらに、フランスパンとクロワッサンは厚さや材料の配分が異なるので、フランスパンモードとクロワッサンモードに分かれています。まさにパンについてしっかり考えられたトースターであることが分かります。
もちろん、パンのことばかりではいけません。汎用的に使えるクラシックモードも備わっており、温度も170℃、200℃、230℃、まであるので、グラタン、クッキー、餅などを焼く時にも使えます。
これら全てのモードにおいて、タイマーは0~15分まで手動で決められます。筆者の目線では、焼きたい素材によって火加減が異なるので、手動の方がありがたいですが、誰でも使えるようにK05Aの本体上面に「焼き加減の目安」となる時間が記載されています。
詳細は、付属のガイドブックを読むことで分かります。このガイドブックが良くできており、文字は少なめでイラストと画像がメインなので理解しやすく、とても面白い本です。早速、このガイドブックを読みながらトースト/チーズトースト/フランスパン/クラシックモードを試してみました。
トースト/チーズトースト/フランスパンモード/クロワッサンモードの場合、パンをセットして、付属の小さなカップに、小さじ1杯分の水を用意し、庫内のフロント上面にある穴に水を注いで、蓋を閉じ、タイマーをセットします。
クラシックモードは水を入れずに、レシピに合わせて時間と温度を決めてセットします。クラシックモードは通常のトースターと使い方は同じかと思います。
いざ、実食。食べてわかるパンのおいしさを実感した!
まずトーストモードです。ガイドブックを読むと常温2.5~3.5分で焼ける見込みです。食パンの厚さは明確に書かれていないので、筆者が日ごろ食べている3~4枚切りで2種類の食パンを試しました。最初に試したのは山崎製パンの「ダブルソフト プレミアム」です。こちらは2022年1月に発売した食パンで、しっとりソフトな食感がたまらなく好きです。
付属の小さなカップに、小さじ1杯分の水を用意し、庫内のフロント上面にある穴に水を注いで、蓋を閉じ、タイマーを2.5分でセットして焼き、食べてみました。外はカリッと香ばしく、中身はふわふわな印象がありました。これを通常のトースターで焼くと、外はカリッと香ばしいのですが、中身のふわふわの厚み感や甘さも少し薄いような感じでした。
次は、パスコの「超熟」です。“余計なものを入れない”というキャッチフレーズのもと、小麦のあじを大切にした食パンで、飽きの来ないおいしさが、長期的な食事パンとして食べています。
先程と同様に水を入れてタイマーを2.5分にセットして焼き、食べてみました。こちらも外はカリッと香ばしく、中身はふわふわでかつもちもち感のある印象でした。通常のトースターで焼くと、外は変わりないのですが、中身はやや水分が無くなった、若干のパサつきがあるような感じでした。
チーズトーストモードは続けてパスコの「超熟」で試しました。ガイドブックを読むと常温4~5分で焼ける見込みです。トーストモードと同様に水を入れて、タイマーを4分にセットして焼き、食べてみました。チーズが溶けない程度に火が通っており、パンはふわふわでもちもち、パンのカリッと感もあり、絶妙なマッチングでした。普通のトースターでチーズトーストを作るときは、チーズを焦がしてしまい、チーズに覆われている部分のパンは冷たく、中身はやや食感が鈍く良いモノではありませんでした。
フランスパンモードは、スーパーでフランスパンが手に入らなかったので、最寄りのパン屋でフランスパンを買って1.5cmにカットしてもらいました。ガイドブックを読むと常温3~4分だったので3分にセットして温めて、食べてみました。
表面を焦がさずに中がしっかり温められているので、外はカリカリを維持し、中身はふっくらとしており、焼いたばかりのフランスパンに近い印象でした。通常のトースターだとスチーム機能がないので、フランスパンの表面に霧吹きや手で水をかけることや、アルミホイルで包んで、外はカリカリを維持し、中身はふっくらとする方法はありますが、毎回やるのは面倒ですし、毎回、同じ焼き加減を再現するのは難しいので、バルミューダのトースターならではの美味しさと思います。
パンだけじゃない。野田琺瑯のホワイトパットで料理の幅が広がる
最後にクラシックモードを使ってみました。これを試すために、バルミューダのアクセサリである「野田琺瑯ホワイトバット 21取(VA-21W)」を用意しました。こちらは専用品ではなく汎用品なので入手しやすく、多用途に使えるのでおススメです。
ハンドブックにのっている「チキンマカロニグラタン」を作ってみました。ホワイトソースや材料の下ごしらえなどする必要はありますが、レシピがあるので迷うことなく作れます。
なお、ハンドブックのレシピだけでなく、バルミューダのホームページにはさらに多くのレシピがあります。日々新しいレシピが更新されますので、K05Aがあれば長期的に色々なレシピが楽しめます。
筆者はこれらの機能を試した後、母と電話し「K05Aはすごいね。パンが美味しい!」と話をしました。しかし、母は「野田琺瑯ホワイトバット」の存在を知りませんでしたので、実家に帰る際に持っていってチキンマカロニグラタンでも披露しようかと思います。