いつモノコト

家でiPhoneが見つからない? Apple Watchで探そう

先日、「スマホ紛失に備え、Androidの「デバイスを探す」を準備する」という記事を掲載したのですが、この企画について編集部内で雑談している時に「外出時にスマホを無くすのはないけど、家の中でApple WatchからiPhoneを見つけるのは凄い使ってる。便利だよね」と話したところ、「うそでしょ」「そんなのApple Watch買った時しかやってない」「そもそもスマホを家の中でなくさない」と冷たい反応でした。

スマホ紛失に備え、Androidの「デバイスを探す」を準備する

いやいや、そんなことはないでしょう。めちゃくちゃ重要な機能でしょう? 使っている人には常識かと思いますが、今回、Apple WatchでiPhoneを探すがいかに便利かを紹介しておきたいと思います。

なにができるかというと、Apple Watchの[iPhoneを探す]を使うと、家の中で見あたらないiPhoneの音を鳴らして、見つけられます。アップル製品では、iPhoneやMacなどの[探す]アプリからデバイスの場所を調べられますが、Apple Watchのこの機能は、WatchからiPhoneのサウンドを鳴らす“だけ”のシンプルな機能です。ただこのシンプルさがとても使いやすいのです。

基本的には、同じApple IDで登録されたiPhoneとApple Watchであれば利用できます。

操作は、Apple Watchを画面下から上にスワイプし、「コントロールセンター」の中の「iPhoneを探す」をタップするだけ。すぐにiPhoneから音が鳴り、音が鳴った場所を探せばiPhoneを見つかられるという流れです。

iPhoneを探す(赤枠)をタップ
Apple Watchで[iPhoneを探す]とiPhoneが鳴る

「普段からiPhoneを決まった場所においておけばいい」というのは正論ですが、家の中がきちんと整理されているとは限りません。

ソファの下や書類の間に挟まって見つかるケースもあれば、寝室への置き忘れなど、置き忘れのパターンも様々です。あるいは着ているコートのポケットから音が鳴ることも……

時間がある場合は家中ゆっくり探してもいいのですが、例えば電車に乗るために「あと1分で家を出たい」といった時、ソファの下や机の資料の山などを探し回るのは大変です。Apple Watchで[iPhoneを探す]をすれば、音が鳴るのでiPhoneの置き場所を絞り込んで、見つけられるようになります。

なぜそんなところにスマホが? (イメージ)

なお、iPhoneとApple Watchの間の通信はBluetoothを使うため、10m以上離れているとサウンドを鳴らすことはできません。ですので、家の中など限られた空間でのiPhone探索専用機能といえます。ただし、外出時に「スマホを忘れた? 」と不安になった時に[iPhoneを探す]を試して、近くから聞こえればスマホを持っている、そうでなければ家に引き返すといった判断にも役立てられます。

交通系ICカードは「モバイルSuica(Apple PayのSuica)」だけ、という人は、iPhoneがなければ電車にも乗れません。スマホは生活必需品であらゆるコミュニケーション接点になっているので、そのスマホをすぐに見つけられるという「安心感」は何者にも代えがたいのでは、と思います。

筆者の場合、起きている時間はApple Watchを着けているので、Apple Watchが見つからないということはありません。個人的にはApple Watchを使う大きな理由のひとつというぐらい気に入っており、週に1回程度はお世話になっています。とても便利じゃないでしょうか?

余談ですが、家の鍵にAirTagを着けて、iPhoneから「探す」も月に数回は使っています。

iPhoneで家の鍵(AirTag)を[探す]も利用頻度は高いです
臼田勤哉