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終日身につける睡眠ガジェットはこれに決まり! Oura Ring

Oura Ring(第2世代)。一般的な指輪よりもやや大振りで、つけ慣れていないと違和感を覚えるかも

厳しいスケジュールや日々起こるハプニング、部下の育成にプライベートの時間。現代人にとって悩みの種は至る所にあります。私はある時期、日中眠気に見舞われる頻度が高い時期があり悩んでいました。そこで興味を持ったのが「Oura Ring」です。

Oura Ringは指輪の形をした睡眠をトラッキングしてくれるIoTデバイスで、睡眠に関わる3つの要素を毎日スコアにして表示してくれます。

バスケットボールプロリーグの最高峰、NBAの選手たちが着用したことで一層その知名度を上げたOura Ring。Twitter創業者のジャック・ドーシーや、モデルとして活躍するミランダ・カーなどのセレブリティ、さらにはオリンピック選手もOura Ringを利用しています。また、最近では4年ぶりの新モデル(第3世代) がリリースされるということで注目を集めました。

既に所有していた知人に見せてもらったところ、若干大振りであるものの女性がつけても違和感がないギリギリのサイズ感、洗練されたアプリのUI、そしてちょうどアクセサリーを購入したい時期と相まって、第2世代の購入に踏み切りました。

なお、Ouraは特殊なサイジングで作られているため、購入前にサイジングキットによる確認が必要です。価格は299ドル(約32,890円)でした。今回は米国のOuraから直接購入しましたが、届くまで数週間かかり、関税も3,000円ほど必要となります。Amazonでも購入できますが、海外購入よりは2万円ほど高くなるようです。

一日中装着に最適化。アクティビティから睡眠記録まで管理

睡眠トラッキングというとブレスレット型の方が選択肢は多いですが、その中であえてOura Ringを選んだのは、一日中身につけることにより最適化しているからです。

Apple WatchやFitbitなどのブレスレット型デバイスのユーザーに話を聞くと、寝るときにつけたままだと違和感があるといいます。自分自身も時計やブレスレットをつけたままでだと寝つき悪くなってしまったため、デバイスが「リング型」というのは、それだけで魅力的でした。Oura Ringなら軽量チタンで装着感も軽く、一般的な指輪をつけ慣れている人であれば大きな違和感なく使用できます。

US6サイズ。Ouraは特殊なサイジングで作られているため、購入前にサイジングキットによる確認が必ず必要

現行のOura Ringは、赤外線光学式心拍数センサー/体温センサー/3D加速度センサーの3つを駆使することで、アプリ上で睡眠導入/睡眠/運動量の3つにスコアをつけてコンディションを教えてくれます。

スコアと合わせていくつかの要素の達成度合いが表示される。左から睡眠導入/睡眠/運動量

これらのスコアは使い続けることで精度が増すとされています。私がOura Ringを使い始めて約半年が経ちましたが、スコアや内容を定期的に確認することで自分の睡眠周期や、睡眠量の特徴、日中に最適な運動量などを把握しています。

睡眠管理以上に魅力的だった運動量の計測

期待以上だったのは、睡眠管理以上に運動量の計測です。日中のアクティビティ情報をもとに、Oura Ring側から「このスポーツをしたのではないか」というレコメンドが消費カロリーとセットでお知らせされます。

普段デスクワークで動かないことも相まって、軽い散歩が目に見える形で運動量として表れ、小さなモチベーションにもなります。また、あまりにも動いていないと「そろそろ動いては?」と通知を飛ばしてくれるあたりは、ちょっとした秘書のようです。

充電についてはおおよそ1週間に1回、1時間で問題ありません。専用の充電台にUSB-Cをつなげることで充電できます。業務中など思い出したタイミングで充電しておけば、ほぼつけ続けているのと変わりません。

この小さなリングの中にはリチウムイオン電池が入っているということで、推奨環境としては「常識的な気温」となっています。サウナでつけっぱなしにしていたことはありますが、電池の劣化と安全性を加味すると避けた方がよさそうです。

ワクチン接種でよくわかるOura Ringのデータ

Oura Ringで取得する睡眠状況がとてもわかりやすかったのが、新型コロナワクチン接種当日のデータです。深夜に一時的な高熱に見舞われた程度なので、比較的副反応の症状としては軽かったのですが、心拍数(Lowest heart rate)は睡眠時にも関わらず軽度の運動をした際と同等の83bpmを記録し、心拍変動(HRV)はかつてないほど短い間隔のものとなりました。

「心拍変動」というのは、1ms毎に検出される連続する心拍の時間間隔変動を表すものです。健康時は均等な数値であるほか、リラックスしているときの方が大きな数値が出ます。

モデルナワクチン接種当日の睡眠時のデータ

ところが、ワクチン接種時はこの数値も16msと息切れをしているのではないかというほどの数値になっています。Oura Ringで普段から自身の体調の数値を追っていることで、いつもと異なる数値が出たときにも通常の値と比較して、自分のコンディションを把握することができました。

第3世代Oura ring 3もポチる

Oura Ringを7月に購入してから3カ月経った10月には、私が使用していた第2世代に次ぐ、第3世代のリングのリリースが発表されました。第3世代はセンサー数とメモリの増加というハードウェアのアップデートと、メンバーシップ機能の追加が大きなポイントで、価格は299ドルです。

Oura Ring Generation 3

これらのアップデートにより、これまで睡眠時だけ取得されていた心拍数や体温情報が終日取れるようになり、より一層正確なデータ取得が期待できます。また、2022年には血中酸素濃度測定も予定されており、まだ発表されていない機能追加にも期待が高まります。

女性に注目してほしい機能としては、生理周期の管理があげられます。アプリとの連携状況がまだ明かされていませんが、ピンクでかわいいといういかにもなデザインに辟易している方などには新しい選択肢となるかもしれません。

また、メンバーシップ機能では、研究に基づいた映像やオーディオを通じてより質の高い睡眠を得るための機能が拡張されるようです。毎月6.99ドルの課金となりますが、瞑想アプリへの課金だと考えれば相場感にはマッチするかもしれません。

第2世代でもさまざまなアップデートがあったことを考えると、今後のアップデートにも期待が高まります。第2世代の購入からあまり経っていないので、第3世代を買うのは一瞬悩みましたが、既存製品のユーザー向けのセール価格と、新しくスタートするメンバーシップの永久無料権を魅力に感じて、思わず第3世代をポチってしまいました。

kazu

お茶屋さんを夢見るマーケター。ガジェットメーカー出身、ガジェットはもちろんアプリにも興味津々。Twitterアカウントは @kazuka2u