いつモノコト

MY G-SHOCKでカスタマイズ注文してみた

カシオが、G-SHOCKをカスタマイズして注文できる「MY G-SHOCK」のサービスをスタートしました。私も注文してみたので、届くまでの簡単な流れなどを紹介してみたいと思います。価格は16,610円でした。

最初に告白しておくと、私のカスタマイズ内容は「別にMY G-SHOCKでなくてもいいのでは?」という、“映え”がイマイチな感じです。これは、ベースとなったモデルの5600シリーズはおろか、G-SHOCK自体も所有していなかったからで、久々のG-SHOCKとして、初期のモデルの雰囲気を残しつつ、分かりづらいカスタマイズに留めてみたという形です。特別に高額なモデルというわけでもないので、また違った組み合わせで買ってみるのもアリかもしれません。

ちなみに注文してから届くまでの間に、別のモデルのG-SHOCKを買ってしまい、届いたときには2本目のG-SHOCKになっていましたが……。

30年ぶりにG-SHOCKを買ってみた。伝統と革新に触れる

気に入った配色を見つける

カスタマイズサービスの画面ではバンドやケースなどの色を変えると、さまざまな角度の写真にも反映され確認できます。表示される画像は大きく綺麗で、パーツの色が思ったより目立たない、あるいはアクセントになる、といったことを確認しやすいです。

色の組み合わせは約190万通り以上ということで、テーマがないとどこから始めていいのか分かりませんが、Webサイトで紹介されているカスタマイズサンプルが参考になります。また配色のカスタマイズは注文前に自由に試すことができ、画像はダウンロードできるので、SNS上でほかの人が紹介している画像を探すこともできます。

注文後は逐一連絡がきて安心

10月20日のサービス開始と同時に注文したところ、事前の案内通り3~5週間で届くということでしたが、実際には1.5週間ぐらいと、かなり早く届きました。

注文した20日の時点では、オンラインストアの注文受付のメールが、22日にカスタマイズサービスから注文を受け付けたというメールが届きました。その後もカスタマイズサービスからはステータスが変わるとメールが配信され、26日には「おつくりしています」と製造中の旨が、28日には出荷準備、29日にオンラインストアの発送通知、30日の午前にはカスタマイズサービスから発送完了のメールが届きました。29日の時点で運送会社に引き渡されているため、届いたのは30日でした。最終的に、注文から10日間で届いたという形です。

ステータスが変わるとメールが届き、安心できます

ちなみに製造は、カシオのラインナップの中では比較的高額なモデルを製造している、国内の製造拠点である山形カシオの工場で行なわれます。G-SHOCKのベーシックなモデルはムーブメントが日本製、製造はタイなど海外の工場というパターンも多いですが、MY G-SHOCKは注文生産という形式もあって、すべて日本製になります。

届いたG-SHOCKをチェック

実際に届いた商品を見た結果から言うと、注文時に画面で見ていたものと届いた商品とで、色・質感に大きな違いはなく、安心しました。ほかの色やスケルトンカラーなどでは事情が異なるかもしれませんが、少なくとも私が選んだ色では満足な結果です。

注文時の見た目。ウォッチフェイス(液晶部分)を変更したのがメインで、“ファーストカラー”のブルーモデルの仕様である、反射板が金色で周囲に青と金のラインが入ったパーツに変更しました。ケースとバンド、尾錠はファーストカラーのイエローモデルのままです。ただこれだけだとカスタマイズした感があまりにもないので、遊環は3本タイプに変更して、建設機械風の配色をイメージしつつ、ロシア帝国のカラー(黒黄白)でもある、という風にしました
届いたもの
ケース・バンド・尾錠は、ファーストカラーのイエローモデルの組み合わせのままです

あえて留意点を挙げるなら、薄い色や隠蔽率の低い色の発色によっては、ケースの裏側にある黒いパーツが薄っすらと透けて見える、という点でしょうか。私の買ったイエローのケースも、明るさや光の角度によっては、内部にある黒いカーボンファイバー強化樹脂のケースがわずかに透けて見えます。私は別に不満というほどではないのですが、発色を極度に気にする人は留意したほうがいいでしょう。

これはMY G-SHOCKのベースモデルになっている「DWE-5600」シリーズが、内部に黒いパーツを使うカーボンコアガード構造を採用していることが理由です。カーボンコアガード構造は外装ケースの交換やバンドの交換を可能にした構造で、このサービスには必須の仕様となっています。

「DWE-5610」はカーボンコアガード構造を採用。バンドがバネ棒で簡単に取り外せるようになっています。ステンレス製の裏蓋の周囲に見えている黒いのが、内部のカーボンファイバー強化樹脂製ケースです
バンドを外すと外装ケースも工具なしで取り外せます
右のモジュールはカーボンファイバー強化樹脂製ケースで保護され、単体で耐衝撃性能を実現。左の外装ケースは被せるだけです

DWE-5610、最もベーシックなモデル

MY G-SHOCKで採用されているモデル「DWE-5610」についても触れておきます。ベースになっているのはDWE-5600シリーズで、これは2020年10月に発売された、内部にカーボンコアガード構造を採用した5600シリーズの最新モデルです。5600シリーズというのは、G-SHOCKの初代モデルである「DW-5000C」(1983年発売)の後継モデルとして1987年に発売されたモデルが最初で、初代ゆずりのスクエアデザインを現在も継承しながら、電波ソーラー対応などさまざまに派生しているシリーズです。

ざっくり言うと、初代G-SHOCKのスクエアデザインを継承した定番のシリーズで、なおかつカーボンコアガード構造という最新の設計と構造を採用したモデルです。新構造を採用していますが、見た目は従来の5600シリーズとほぼ同じです。

MY G-SHOCKの「DWE-5610」の機能はシンプルです。本体は電池駆動で、時計以外の機能はアラーム、タイマー、ストップウォッチ、ELバックライトと、かなりベーシックな内容です。ソーラー発電や電波受信機能、スマートフォン連携機能などはありませんので、位置づけとしてはカジュアルなモデルといえます。

もっとも、耐衝撃構造で20気圧防水と、G-SHOCKとして定番の性能は実現しています。アウトドアやスポーツに持ち出したり水泳などに使ったりしても問題ありません。

重さは54gと軽量で、大きさは幅43.8mm、厚さは13.7mmと程よくコンパクトです。平均的な日本人男性の手首にはジャストサイズ、女性には少し大きめでアウトドア感の出るサイズ感だと思います。私が今回購入したような明るく派手めな色だと、出かける服の色にあわせて気楽に選ぶというのが、カジュアルウォッチとして正しい使い方だと思います。

環境配慮型として、プラスチックを使わない紙製のパッケージで届きます。ペーパークラフトになる絵柄入り
中のケースはタイムカプセル風デザインで、こちらも紙製。取扱説明書もビニール袋は省かれています
布製の袋に入っていました
バンドの付け根の角度は固定されていますが、ケースが大きくないので、フィット感は上々です

公式オンラインストア

MY G-SHOCKでカスタマイズした後の注文には、「CASIO ID」の登録が必要になっています。会員登録をすると、オンラインストアでは通常550円の送料が無料になるほか、マイ・コレクションとして購入済みや(購入前でも)お気に入りのアイテムを登録できます。

カシオの公式オンラインストアで購入した製品は、自動的にマイ・コレクションに「製品登録」が完了した状態になり、取扱説明書をWebブラウザやPDFで確認したり、電池交換依頼や修理依頼をしたりできます。もちろん、ほかのモデルの製品登録は別の場所で購入していても可能です。ほかにも予約注文やバンド調整サービスが提供されています。また有料で、保証期間を5年間にするサービスや名入れサービスもあります。ストアの利用から製品のサポートまで一貫しているので、分かりやすいです。

MY G-SHOCKは、ひとつ注文しても、違う色の組み合わせでまた注文したくなりますし、3つの遊環の色の組み合わせで“推し”の色を作ったり、チームカラーにしたりと、いろいろ遊べるサービスになっています。

太田 亮三