いつモノコト
溶かすお茶「1,2,CUBE」を飲む。ゴミが出ない
2021年6月4日 08:20
「お茶を飲もう」と思ったとき、ペットボトルのお茶を買う、自分で入れるなど選択肢はいろいろあると思いますが、日本コカ・コーラの「1,2,CUBE」(ワン・ツー・キューブ)は、新しい選択肢の一つと言える商品です。一言で言うと「フリーズドライ加工」されたお茶です。コップの水にブロック状の「お茶の素」を溶かすだけで飲むことができます。ペットボトルのようにゴミが増えることもなく、手間もかからない、エコかつ時短を可能にした飲み物です。
筆者は、テレワークにより自宅に居る時間が長いことから、自宅でいかに飲み物を供給するかが課題です。普段飲むのは緑茶や麦茶がメインですが、会社で仕事をしている間はコンビニや社内の自販機でペットボトルのお茶を購入して飲んでいました。
しかし、当然ながら在宅仕事になると、自宅に自販機はありません。会社に行くなら出社途中に買いに行けますが、自宅だとわざわざ買いに行くのは面倒です。ペットボトルをまとめ買いしてもいいのですが、毎日ゴミが出てしまうのも邪魔です。なにげにゴミを回収してくれる会社のありがたみを感じました。
ゴミも出さず買いに行く手間をかけないとなると、自分でお茶を入れるしかなく、実際そうしていたのですが、先日、気になる商品が発売されました。それが日本コカ・コーラの「ワン・ツー・キューブ」です。Amazonでの購入価格は648円でした。
フリーズドライ製法により、1杯分のお茶を一粒のキューブに凝縮したものです。これを水やお湯に溶かすだけでお茶ができあがるという、まさに今の状況にぴったりな商品です。味は緑茶と麦茶、コーヒーの3種がありますが、執筆時点では緑茶のみが購入可能でした。
1袋に15粒入っていますので15杯のお茶を入れることができます。こうした商品だとまず思い浮かぶのが、粉末状のお茶で、回転寿司屋などにもよく置いてあるアレです。筆者も一時期、粉末茶を使っていたことがあるのですが、味はともかく、意外と使い勝手が悪いと感じ、使わなくなりました。
粉末のお茶は、非常に細かい粒子のため、油断をすると粉が飛び散るのです。ちょっとしたことで「ふわっ」っと飛び散ってしまいます。毎回スプーンで適量を入れる必要がありますし、いざ溶かすとなると塊になりやすく、特に水の場合はしっかり攪拌する必要がありました。
そこでワン・ツー・キューブはどうか、試してみました。まず、フリーズドライの固形物なので、まず飛び散る心配がありません。この点は期待通りです。
次に、実際に溶かしてみます。ちなみに、お茶の場合、1粒で200mlから400ml程度が適量とされています。筆者の場合はだいたい300mlの水で作りました。
コップに浮かべると、軽いのでまず水面に浮きます。これを攪拌していくのですが、思ったよりも「ダマ」ができやすく、完全に融けるのに時間がかかってしまいました。何度か試した感じでは、なるべく水に浮かべてからすぐに攪拌したほうが素速く融ける気がします。長時間浮かべると、その分水を吸収して固くなってしまうように感じます。この点、あまり粉末のお茶と変わらない感じがして少し残念でした。なお、味の方は「自分で作る水出し茶」に近い味だと感じました。元々味にうるさい方ではありませんが、全く問題無く飲めます。
ゴミが出ない!
本製品、なんと言ってもゴミが最小限なのがありがたいです。最初にも書きましたが、ペットボトル製品を毎日となると、ゴミの量も馬鹿になりません。少しでも余計なゴミを減らしたい昨今、出るゴミはパッケージの袋だけ、というのはとても助かります。また、自分でお茶を入れる場合は当然「茶殻」がゴミとして出ますが、これもでません。お茶を飲むという行為に対して現時点での最適解に思えます。
若干、融けやすさについては期待外れなところもありましたが、粉末に比べて飛び散る心配がなく扱いやすいのはメリットです。1キューブ1杯なのも便利です。1杯ずつ小分けになっている粉末茶もありますが、小分けの袋もやはりゴミになるので避けたいです。
唯一ネックなのが価格でしょうか。15杯で648円で、1ブロックあたり43.2円になります。コンビニや自販機で買うペットボトルに比べると割安感はありますが、Amazonなどでまとめ買いする場合、24本×500mlで1本あたり70円から80円ほど。筆者は1杯300mlで作りますが、これを仮に500ml相当で換算すると69円になります。1粒ずつ作るので500mlという単位にするのはあまり意味はありませんが、コスパ的にはやや微妙でしょうか。それでもゴミが最小限というのは、個人的に大きなアドバンテージです。
逆に言えば、コストがあまり変わらないのなら、ゴミが出ない方がよいかなと思います。ゴミの量が減ること自体も時短につながりますし、自分で茶葉から入れるよりも時短になるのも確実です。ゴミも増やしたくない、お茶を入れるのに時間もかけたくない人にお勧めです。