いつモノコト

地味に便利なヘッドフォンハンガー。オーテク「AT-HPH300」

オーディオテクニカ「AT-HPH300」

仕事がリモートワーク中心になってから約1年経ち、PCやデスク、イス、Web会議用のマイクやヘッドフォンなど、ある程度環境は整ってきました。家でできる仕事が増えるのは、基本的に良いことなのですが、スペースには限りがあるので仕事用の機材が増えていくのは悩ましいところです。

取材や会議をリモートで行なう場合、同居人に音が聞こえないようヘッドフォンを使います。取材によっては「個室などで、社員・家族など第3者に情報が伝わらないようにする」という条件がついている場合もありますので、ヘッドフォンは、リモートワークの必須アイテムといえます。ただ、ヘッドフォンは「机の上で邪魔」「置き場所に困る」という課題もあります。

ぐちゃっとした机+ヘッドフォン。いらないかな

そこで探したのがヘッドフォンハンガーです。ヘッドフォンを机などにかけられるようにするフックのようなもので、選択したのは、オーディオテクニカの「AT-HPH300」。選ぶと言っても、机に“かける”タイプの選択肢は多くなく、ブランドの信頼性と、1,700円(Amazon)とお手頃な価格だったのでほぼ即決でした。

AT-HPH300でヘッドフォンをかけたところ

ヘッドフォンかけるだけ。それが便利

AT-HPH300は、デスクや棚などにヘッドフォンを掛けられるようにするハンガーです。机に挟むロック部と、ヘッドフォンをかけるハンガー部があり、ロック部の高さは3段階に調整可能で、ダイヤルを使ってしっかり挟み込んで設置します。

デスクや棚などの厚みは最大35mmまで対応可能。自宅のIKEAのスタンディングデスク「SKARSTA」(天板約20mm)に装着してみましたが、3段階の高さの真ん中で、ダイヤルを回して締めることで、机にしっかり固定できました。

デスクに装着

ハンガー部の長さは3段階で調節可能で、ヘッドバンドの幅は最大50mmまでかけられます。筆者が自宅用に使っているソニー「MDR-1A」のヘッドバンドは約30mmなのでこちらも問題なし。

バンド幅50mmまで対応

ハンガー部にはレザー調のクッションを備えており、ヘッドフォンのバンド部を保護。触った感じもソフトでなかなかよいです。耐荷重は1kgで、ヘッドフォンをかけるのであれば全く問題ないと思います。

ただし、フック形状だからといって、バッグなどをかけるのはやめたほうが良さそうです。

また使わない時(ヘッドフォンを使っている時)は、デスクの下に収納できる360度回転機構も装備。収納できるのは地味ながらとても便利です。

回転機構。机の下に収納できる
戻したところ

機能としては「ヘッドフォンを掛けられるだけ」ですが、デスクの上がすっきりし、仕事が捗るような気がしています。また、ヘッドフォンの“置き場所”が決まり、すぐに取り出せるようになったのもヘッドフォンハンガーならではのメリットです。価格も安く、とても満足しています。ずっと気にはなっていたのですが、もっと早く買えばよかったというのが本音です。

臼田勤哉