いつモノコト

無印の容量可変ボストンバッグが出張に便利だった

わたくしごとではありますが、毎月2泊3日の地方取材をする、という仕事が始まりました。これまでの仕事では2泊でも3泊でもTシャツ、下着のたぐいを日数分バックパックにつめればよろしい、といったゆるい話ばかりだったのですが、今回の業務は最低限ジャケット、シャツ必須という堅めの内容。今までよりもかさばるので、これまで使っていたバックパックではあまりにもパンパンになってしまいます。

つまり出張用のバッグが必要になったわけです。とはいえ、書類やカタログがたっぷり詰まってそうなビジネスバッグや、キャスター付きのキャリーケースは「ザ・ビジネスマン」な感じがして、わたくしのようなフリーランスという⽣業の者には気が引けてしまいます。そしてスーツケースを使うほどの日数でも、業務内容でもありません。

2泊3日に適したバッグをコスパ重視で探す

好みとしては本革のボストンバッグを買って、経年変化を愉しみたいところではありますが、高価なので手が出ません。同じくブランド物のボストンバッグも高価&分不相応&好みでない。

なんて思っていたところ、無印良品で手頃なボストンバッグを発見しました。それが「荷物の量で広げられる 撥水 ボストンバッグ」、価格は4,990円(税込)。サイズは約33.5×40×23cm(縦×横×マチ)、本体重量は920gです。

920gと軽いのもよい(ペラっとした感じだけど)

シンプルといえば聞こえがいいですが、なんの変哲もないというか、取り立ててカッコいいものではありません。しかしながら、こちらに決めたのは商品名にもあるように「荷物の量で広げられる」ところ。

地方に行くと、なんだかんだでお土産を買ってしまいませんか? とくに空路の場合は空港に早めに行くので、ついつい買いがちです。そして、自分のバッグ+紙袋という出で立ちで保安検査場へ。バッグに入れようと思っても、もう入りません。

そもそもバッグに入らないから紙袋に入れてくれているわけで……

それが、無印のボストンバッグだと、何ということでしょう。紙袋もすっぽり入ってしまうではありませんか。なぜかというと、バッグの底にジッパーがついていて、それを開くと蛇腹状に伸びるのです。高さが33.5cmから48.5cmに早がわり。容量でいうと約23Lが約35Lに拡張します。

しかしながら、入ってしまいました! 底面が伸びていることに注目

もちろん、拡張しても機内持ち込みOK。見てくれはあまりいいものではありませんが、非常に便利なのですね。衣類のたぐいがバッチリ入るうえ、増えた荷物も収納できる容量可変バッグは、出張のためのバッグといえるかもしれません。

お土産が全部入って、しかも機内持ち込み可能なサイズ

PC収納ポケットはナシ。これを解決したのも無印アイテム

といったわけで、容量が拡張する優れ機能の話をしたところで、出張の準備をするところまで時を戻します。購入後、あらためて内部を確認してみると、PCの収納スペースがないことに気づきました。ボストンバッグってそういうものだな、とも思ったのですが、いざ使おうとすると非常に困ります。PCケースを使えばいいけれど、かさばるのが不満です。普段使ってないのでわざわざ買い足すのもイヤな感じ。

がま口をパックリ開けたボストンバッグスタイル。小分けポケットは内、外にあるが、PCを差し込める仕様ではない
ドリンクにうってつけなポケットはある。しかしながらチェックアウト前に入れ込むひげ剃り、歯ブラシつっこみポケットとして使用

そんなときに役立ったのが、バッグといっしょに購入した「パラグライダークロスたためる仕分けケース・M」。価格は1,090円(税込)。衣類の収納用に買いましたが「衣類にPCも挟み込んじゃえばいいんでない?」とひらめきました。

小さくたためるポケッタブル仕様。薄くコンパクトなので使い勝手がよい
開いたところ。シャツや下着、靴下などをぐいぐい詰め込める

すると、いい按配です。衣類がクッションとなるのでバッチリ保護してくれます。PC保護のためであれば、いつもなら入れるかどうか迷う「Tシャツの予備」なんかも積極的に詰め込んでしまいます。

Mac BookAirがぴったり収まる

で、PCもいっしょに詰め込んだ「仕分けケース」をバッグに入れてみると、マチにぴったり。旅行中にPCを取り出さないならバッグの底に、駅や空港などで使うようならほかの荷物の上、最上段に入れておけば簡単に取り出せます。

マチ幅は23cm、ヨコ幅は40cmで、仕分けケースがジャストサイズ

もちろん、本当は出張用のビジネスバッグやキャリーケースの方が使いやすいだろうとは思います。わざわざ衣類にPCを挟み込む必要もありませんし……。しかしながら、ビジネスバッグやキャリーケースは好みでない、といった方には、非常にリーズナブルな出張バッグではないでしょうか。

森田範彦