ミニレビュー
無料で使えてエリアも広い。ドコモの無線LAN「d Wi-Fi」が便利
2020年12月1日 08:15
料金無料で5台までOK。カフェや駅、空港などエリアも充実
d Wi-Fiの魅力はなんといっても、無料で誰でも使えるということ。ユーザー登録すればNTTドコモの回線契約がなくても無料で利用できます。
エリアも充実しており、スターバックスやタリーズ、プロントといったカフェであればかなりの確率でd Wi-Fiが使えます。また、JRの全国約4,600駅や東京メトロなどの駅施設に加えて、空港、新幹線の列車内などでもサービスを提供しており、日常生活はもちろん旅行や出張先といったシーンでネットに接続したい、という時にも役に立ちます。
筆者はフリーランスという業種上、外出先でパソコンを開いて作業するケースが多いのですが、そんな時にd Wi-Fiは非常に便利です。
スマートフォンのテザリングでも同じ事はできますが、月のデータ使用量も増え、大容量のファイルを送受信する時などはためらいがあります。また、テザリング中はスマートフォンのバッテリーも減ってしまうため、外出時には気になります。その意味でもd Wi-Fiが役立ちます。
なお、NTTドコモは、これまで会員向けに「docomo Wi-Fi」というサービスを提供していましたが、こちらのサービスは2021年にサービスを終了予定です。d Wi-Fiとdocomo Wi-Fiはサービス名称こそ異なるものの、利用するために必要なSSIDなどの設定情報は共通しているため、「ドコモ契約者向けに提供していたNTTドコモの公衆無線LANサービスが、リニューアルして誰でも利用できるようになった」というほうがわかりやすいかもしれません。
docomo Wi-Fiとd Wi-Fiの違いは無料だけでなく利用できる端末も増えたことです。docomo Wi-Fiは1契約につき1台しか利用できなかったため、パソコンとスマートフォンで併用することができませんでした。d Wi-Fiは1契約で最大5台まで同時に端末を接続できるため、複数のパソコンやスマートフォンを接続できるようになります。
回線速度の安定も特徴の1つ。公衆無線LANサービスでは、通信速度が遅くて使い物にならず、結局スマートフォンの回線を使う、ということも少なくありません。しかし、d Wi-Fiもすべてのエリアとまでは言わないものの、筆者の経験上はかなりの高確率で安定した速度で利用できています。
エリアはスマホから検索。自動で接続できるアプリも
サービスの利用にはNTTドコモの会員サービス「dアカウント」の発行に加えて、dアカウントで利用できるポイントサービス「dポイント」の利用登録が必要です。すでにdポイントを利用している人はそのまま利用できますが、まだ利用していない人はdポイントのWebサイトから利用登録を済ませておきましょう。
dアカウントとdポイントの利用登録が終わったら、d Wi-Fiの「お手続きサイト」から申し込みを行ないます。また、手動で設定するために必要な「d Wi-Fi設定」も忘れずにやっておきましょう。パソコンから接続する時の情報確認やパスワード設定ができます。
d Wi-Fiが利用できる場所は、NTTドコモの「Wi-Fi SPOT」から検索できます。駅名や業種での検索に加えて現在地から探すこともできるので、スマートフォンのブラウザでブックマークしておくのがお勧めです。
d Wi-FiのスポットでSSIDを見つけたら、「d Wi-Fi設定」で確認したセキュリティキーを入力して接続すると、d Wi-Fiのログイン画面が自動で表示されるので、同じく「d Wi-Fi設定」で設定したIDとパスワードでログインします。接続情報がわからない場合は、スマートフォンなどでd Wi-Fi設定にログインすると確認することができます。
また、スマートフォン向けに提供されている「dアカウント設定アプリ」を使うと、d Wi-Fiのエリアに入るだけで自動で接続します。便利な機能ではあるものの、意図しないところで自動的に接続されることもあるため、手動設定か自動接続かは用途に応じて選んで下さい。
外出先のネット作業に便利
筆者は外出先でパソコンを開いて作業するケースなどで活用していますが、仕事だけでなくカフェでリラックスしながら好きな動画や映画を楽しむ、という時にもd Wi-Fiは便利です。
d Wi-Fiが使える場所であれば、スマホのテザリングなどの準備をせずに、すぐにパソコンなどを使い始められるのも便利。dポイントが抽選で貰えるキャンペーンも実施しているので、この機会に登録してみてはいかがでしょうか。