from Impress

株価チャートから売買の好機を掴む「トレンドライン」

「株って難しそう」「何をいつ買えばいいのかわからない」そんなあなたへ、株価予想の達人が銘柄探しから売買タイミングまで、分かりやすく教えます!株投資の3つステップから銘柄探し、チャートの活用まで全5回連載で解説します。

この記事は3月6日発売のインプレス刊『株価予想の達人が教える株投資 初心者でもチャートで逃さない買い時・売り時』(中原良太 著)の一部を編集・転載しています。掲載されている銘柄情報などは2025年2月時点のデータです(編集部)

今回は、市場のトレンドを掴むために参考にする「トレンドライン」について解説します。

トレンドラインのきほん

トレンドラインとは株価チャートの高値同士、安値同士を結んだ線のことです。トレンドラインが右肩上がりであれば上昇トレンド、右肩下がりであれば下降トレンド、横ばいであればもみ合いであることが分かります。

トレンドラインのなかでも高値同士を結んだラインをレジスタンスライン(上値抵抗線)、安値同士を結んだ線をサポートライン(下値支持線)と呼びます。レジスタンスラインは株価が下落傾向にある時に、サポートラインは株価が上昇傾向にある時に引くのが一般的です。

レジスタンスラインを突き破って上昇したら、下落トレンドが上昇トレンドに転換するサインです。サポートラインはその逆で、株価がラインを下回ったら、上昇トレンドが下落トレンドに転換したサインです。

トレンドライン1:三角保ち合いはトレンド転換の前触れ

先細るように株価の値動き幅が徐々に狭まることを「三角保ち合い」といい、レジスタンスラインとサポートラインが三角形を描いた状態を指します。

レンジが狭くなるほど、株価がレンジをはみ出して上に抜けたり下に抜けたりしやすくなります。レジスタンスラインを上に抜けるとよい買い時、サポートラインを下に抜けるとよい売り時になりやすいです。なかでも、過去2~3年は動きが激しく、足下半年ぐらいは値動きが緩やかな三角保ち合いは、高値を抜けてから強くなりやすいです。

トレンドライン2:チャートにティーカップが現れたら高値更新まで待つ

カップウィズハンドルは、その名前が示す通り、「カップ(杯)」と「ハンドル(取っ手)」の形に似たチャートを表します。株価が2回上げ下げを繰り返し、取っ手の部分を描いた後に、高値を更新したところが買い時です。

なお、カップウィズハンドルの考案者である成長株投資の巨匠、ウィリアム・オニールによると、カップウィズハンドルは業績が急拡大中の成長株と相性がよいようです。

この他にも株投資には銘柄探しから売買タイミングに至るまで様々なテクニックがあります。「好きだから」や「人気があるから」といった理由で株投資をするのは、失敗のもとです。なんとなく挑んで損をしないように、これらのテクニックを活用して成功を目指しましょう。

株投資の3つステップから銘柄探し、チャートの活用まで全5回で連載

第5回:株価チャートから売買の好機を掴む「トレンドライン」

株価予想の達人が教える株投資 初心者でもチャートで逃さない買い時・売り時

・価格:1,760円
・発売日:2025年3月6日
・ページ数:160ページ
・サイズ:A5判
・著者:中原良太
・内容
Part1 株投資のきほん
Part2 スゴイ株を探す
Part3 タイミングを見極める
Part4 ポートフォリオを改善する
Part5 脱初心者のための投資判断

・著者プロフィール
中原 良太(なかはら りょうた)
個人投資家・トレーダー
株とマネーについて発信しています。18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」受賞。モットーは「地道にコツコツ」。メルマガ『株式予報』を発行。YouTube登録者6.2万人超。MENSA会員。パズル大好き。妻と娘はもっと大好き。
X:@STOCKFORECASTjp
YouTube:@stockforecast
公式ブログ:https://stockforecast.jp