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株価チャートにある赤青の四角は相場判断の重要な指標「ローソク足」
2025年3月19日 09:00
「株って難しそう」「何をいつ買えばいいのかわからない」そんなあなたへ、株価予想の達人が銘柄探しから売買タイミングまで、分かりやすく教えます! 株投資の3つステップから銘柄探し、チャートの活用まで全5回連載で解説します。
この記事は3月6日発売のインプレス刊『株価予想の達人が教える株投資 初心者でもチャートで逃さない買い時・売り時』(中原良太 著)の一部を編集・転載しています。掲載されている銘柄情報などは2025年2月時点のデータです(編集部)
今回は、株価チャートにある、赤と青の長方形と上下の直線で構成された図形「ローソク足」について解説します。
ローソク足のきほん
株価チャートに並んでいる、長方形(実体部)と直線(上側が上ヒゲ、下側が下ヒゲ)を組み合わせた図形のことを「ローソク足」といいます。
陽線と陰線の2種類があり、陽線は赤(または白)、陰線は青(または黒)で表されるのが一般的です。陽線はローソク足の示す期間中に株価が上がったことを、陰線は期間中に株価が下がったことを示しています。
ローソク足の各部位はそれぞれは4つの株価を示しています。陽線の場合、長方形の下辺はその期間中に最初に取引された株価である始値を、上辺は最後に取引された株価である終値を表します。陰線の場合は上辺が始値、下辺が終値となります。
また、四角形の上下に伸びた線は、上端が高値を、下端が安値を意味します。
終値と始値が同じで、長方形がない「十字線」と呼ばれる形や、高値と始値、あるいは終値が同じで上端がない「カラカサ」と呼ばれる形もあります。
ローソク足1:「ギャップ」は重大な材料が出たサイン
相場転換を判断する上で注目したい形の1つが「ギャップ」です。ギャップとは、前日終値と翌日始値が大幅に開いたことで、隣り合うローソク足に隙間ができた状態を指します。この隙間を「窓」と呼ぶこともありますが、窓はヒゲ(当日の高値・安値を示す線)を含みます。つまり、ヒゲが重なっている部分は窓が空いているとはいいません。
前日終値を当日始値が上回るものをギャップアップ(GU)、反対をギャップダウン(GD)といいます。ギャップは大きな材料とともに現れて、その後も株価の動きが続きやすいです。
GUはマーケットが閉まってから好材料が出るなど、買い注文が増えた時などに現れます。GDは、当日の始値が前日の終値を大幅に下回った状態で、悪い決算が発表されるなど、ファンダメンタルズに危険な変化が起きているケースがよく見られるので気を付けましょう。
ローソク足2:三空たたき込みが出たら底打ちが近い
隣り合った陰線のローソク足が連続で3つ窓を開けた状態を「三空たたき込み」と呼びます。隣り合った陰線の間に窓が開いているということは、大量の売り注文が入ったことを意味しています。三空たたき込みはそれを3回繰り返した状態を指します。ここまでくると売り注文が続き悪材料が出尽くしたと考えられるため、底打ちが近いです。
3回目の窓とともに陰線が出たら大底となりやすいので、三空たたき込みを見つけたら底値と見極めます。
株投資の3つステップから銘柄探し、チャートの活用まで全5回で連載
第4回:株価チャートにある赤青の四角は相場判断の重要な指標「ローソク足」
第5回:株価チャートから売買の好機を掴む「トレンドライン」
・価格:1,760円
・発売日:2025年3月6日
・ページ数:160ページ
・サイズ:A5判
・著者:中原良太
・内容
Part1 株投資のきほん
Part2 スゴイ株を探す
Part3 タイミングを見極める
Part4 ポートフォリオを改善する
Part5 脱初心者のための投資判断
・著者プロフィール
中原 良太(なかはら りょうた)
個人投資家・トレーダー
株とマネーについて発信しています。18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」受賞。モットーは「地道にコツコツ」。メルマガ『株式予報』を発行。YouTube登録者6.2万人超。MENSA会員。パズル大好き。妻と娘はもっと大好き。
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