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空港で入管・税関の電子手続きとウォークスルーゲート運用開始

顔認証技術を活用したウォークスルーゲート

NECは、空港におけるスムーズな帰国手続を可能にする端末として、出入国在留管理庁(入管庁)から顔認証技術を活用したウォークスルーゲートを受注したと発表した。4月以降、東京国際空港第3ターミナル、関西国際空港第1ターミナル、成田国際空港第3ターミナルにて、順次運用が開始される。

またNECは、入管庁と財務省税関(税関)による出入国在留管理庁・税関共同キオスク端末「共同キオスク」の設置と、税関の税関検査場電子申告ゲートの更新、入国・帰国に関する手続についての案内誘導サインを用いた旅客誘導サポートも行なう。

共同キオスク(左)、税関検査場電子申告ゲート(右)

これらにより、空港内の更にスムーズな入国・帰国手続を実現し、利用者の利便性向上や職員の業務効率向上に寄与するとしている。

背景として、訪日外国人旅行者数の増加により、入国審査・税関申告では電子手続を利用する旅客が急増していることがある。空港でのスムーズで効率的な入国・帰国手続が必要不可欠とされ、最先端技術を活用した手続の注目度が高まっている。

共同キオスク

共同キオスクは、税関と入管が共同で取り組むもので、税関・入管手続に必要な情報を同時に提供できる端末。これまで羽田空港第2ターミナルで実証実験を実施していたが、改善を施した上で配備を拡大し本格的に運用する。ウォークスルーゲートを利用するには、共同キオスクで情報提供を済ませておく必要がある。

共同キオスクのパンフレット

ウォークスルーゲート

日本国籍を持つ旅客は、帰国の際、あらかじめ共同キオスクで旅券情報・顔写真などの提供を済ませておくことで、優先レーンとして用意されるウォークゲートを通り過ぎるだけで帰国確認ができ、帰国手続がスムーズに行なえる。

世界No.1の精度を誇るNECの顔認証技術を搭載した「Bio-IDiomエッジソフトウェア」を活用、高速かつ信頼性の高い本人確認を行なう。さらにゲートは、共同キオスクと、更新された税関検査場電子申告ゲートと一貫性のある端末デザインと誘導案内を採用。日本の玄関口にふさわしい洗練された空間を演出する。

ウォークスルーゲートの運用開始日は、東京国際空港 第3ターミナルが4月11日、関西国際空港 第1ターミナルが4月1日、成田国際空港 第3ターミナルが4月7日。

共同キオスクの運用開始日は、東京国際空港 第2ターミナルが4月1日、東京国際空港 第3ターミナルが4月11日、関西国際空港 第1、第2ターミナルが4月1日、成田国際空港 第3ターミナルが4月7日。

税関検査場電子申告ゲートは関西国際空港で3月12日から運用されている。