ニュース

名鉄名古屋駅で大規模再開発 リニア開業で新たなランドマークへ

名古屋鉄道は、名鉄名古屋駅の大規模再開発「名古屋駅地区再開発計画」の事業化を決定した。2026年2~3月に名鉄百貨店本店、名鉄グランドホテルなどを営業終了し、2026年度に解体着工する。2033年度に1期本工事竣工、2040年代前半に2期本工事竣工のうえ、商業エリアの全面開業を予定している。

リニア中央新幹線開業と、名古屋市などが進めるスーパーターミナル化を契機とし、沿線・地域に国内外から人を呼び込み、都市としての名古屋の魅力を高めることを目的とした大規模再開発。空港アクセスの利便向上につながる名鉄名古屋駅の拡張(4線化)や、名駅南地区、ささしまライブ、栄など都心部に賑わいを広げる開発などを行なう。

駅とともに商業エリア、オフィス、ホテル、バスターミナルを一体で整備。名古屋駅を起点とした都心回遊性を向上させ、再開発エリアだけでなく沿線・地域の価値最大化につながるまちづくりを行ない、新たなランドマークを目指す。

用途構成イメージ
対象エリア

鉄道ネットワークの機能を強化し、4線化をはじめとする再整備を行なう。中部国際空港アクセスを担う唯一の鉄道事業者として「空港アクセス強化」と、リニア開業効果を広域的に波及させる「地域交通拠点の形成」などの社会的要請に対応するとしている。

4線化により「空港アクセスホーム」を設置。ゆとりをもった駅空間の整備、段差の解消、空港アクセス列車の停車時分の増大などを実現する。また、「行先方面別」などにホームを分けることで、誰にもわかりやすい駅を目指す。

名古屋市が整備する広場空間「ターミナルスクエア」を介し、リニアをはじめ各交通機関とのわかりやすくスムーズな乗換を実現。複数の旅客動線のバリアフリー化による、人にやさしい交通拠点を図る。笹島交差点付近には新たな改札口を設置し、名駅南地区へのアクセス性を向上させる。

「空港アクセスホーム」イメージ
地上部の賑わいイメージ

今後のスケジュールは、2026年2~3月にかけて、名鉄百貨店本店、名鉄グランドホテル、名鉄バスセンターが営業終了。名鉄バスセンターは名古屋駅周辺で代替機能を確保予定。

2026年度に解体着工し、2027年度に新築着工。2033年度に1期本工事が竣工し、オフィス・商業の一部・ホテル・バスターミナルが開業する。また鉄道1期リニューアル(2線)も行なわれる予定。

2040年代前半には2期本工事が竣工し、、商業エリアの全面開業、鉄道2期リニューアル(4線)が行なわれる。

対象地は、名古屋市中村区名駅一丁目2番他。敷地面積は約32,700m2、延床面積は約520,000m2。共同事業者は、名古屋鉄道、名鉄都市開発、日本生命保険相互会社、近畿日本鉄道、近鉄不動産。

今後の予定
鉄道2期リニューアル後(4線化)イメージ