ニュース
日清「完全メシ」は世界を目指す ファミレス・ピザでコラボも
2025年3月24日 18:02
日清食品は、「完全メシ」が4,000万食を突破し、100億円ブランドを目指すことを明らかにした。今後、ファミレスとのコラボをはじめ、シニア向け商品も拡大、さらに海外進出も計画している。
同社は、3月24日発売の新商品「完全メシ 汁なしカップヌードル」など、7商品を紹介するメディア向けの試食会「日清食品 完全メシ 大試食会」を開催。登壇した日清食品 ビヨンド事業部マーケティング部 部長の中村洋一氏が今後の方針についても紹介した。
中村氏は完全メシについて、発売から2年で4,000万食を突破しており、「2025年度は100億円ブランドになる」と、売れ行きに自信をみせる。ヒットアイテムとしてすでにさまざな賞を受賞しているほか、常温保存のパッケージ商品だけでなく冷凍食品にも拡大し、ラインアップは増加中。
加えて“健康経営”の流れを汲み取り、早い段階から社員食堂などに導入できる商品も用意するなど多角的に展開されている。今後についても、「最適化栄養テクノロジーは多面展開できる」(中村氏)として、最新のフードテクノロジーを駆使して多方面で展開を強化していく。
3月24日発売の新商品のひとつである「完全メシ 汁なしカップヌードル」(398円、税別)は、カップヌードルの醤油味を汁なし麺で再現する商品。味を整理し栄養を閉じ込める「3層麺」を開発するなどさまざまな技術が投入されており、スープを省きながらも、通常のカップヌードル同様の食べ応えがあると謳う。
冷凍食品のパッケージでは、1月から展開しているジャパネットとのコラボ商品を「シニア向け」として開発。国内では高齢者の人口が多いことを背景に「シニア市場は一番有望」(中村氏)として、シニア向け商品の展開を拡大していく方針。
外食・中食とのコラボではすでに、大阪マリオット都ホテルのレストランや、テレビ局が手配するロケ弁で有名なオーベルジーヌのカレーで「完全メシ」商品を提供しているが、こうした取り組みを拡大させ、ファミリーレストランや宅配ピザチェーンとのコラボが進行中としている。これらは今夏に詳細を発表できる見込みという。
サンドイッチやスナック菓子など他社商品・ブランドとのコラボもすでに展開しており、今後は弁当・惣菜ビジネスもターゲットとする。また、すでに社員食堂に導入したり、自販機・冷凍ケースで販売したりする形態も登場している。糖尿病患者や高血圧の患者などに美味しくて栄養バランスに優れた食事を提供できるとして、医療マーケットへの進出も検討中。
さらに、国内で展開している完全メシのビジネスは「当然、海外にも展開できる」(中村氏)と語り、すでに準備を進めているという。