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ソフトバンクら、アジアと米国を結ぶ192Tbpsの海底ケーブル

ソフトバンクが加盟するE2Aコンソーシアムは、米国と日本、台湾、韓国を結ぶ光海底ケーブル「E2A」の建設に合意した。総延長距離約12,500kmで太平洋を横断する光海底ケーブルで、システム供給はAlcatel Submarine Networks(ASN)が行なう。運用開始は2028年下期。

E2Aは丸山(日本・千葉)、頭城(台湾)、釜山(韓国)、モロベイ(米国カリフォルニア州)で陸揚げされ、アジアと北米の主要なデジタルハブ間を接続。高速かつ堅牢なバックボーンネットワークを備え、太平洋地域におけるAI(人工知能)アプリケーションやデータセンター、クラウドサービスでの活用を促進する。

ケーブルは、容量192Tbps(テラビット毎秒)以上を実現する12本のファイバーペアで構成され、シームレスなスケーラビリティーとマルチオペレーター接続を可能にするオープンケーブルシステムアーキテクチャーを採用。18kVの電力供給により海底インフラストラクチャーの効率を最適化し、次世代コンピューティングアプリケーション等をサポートするために最適化されたレイテンシーを実現する。

ソフトバンクは、E2Aの日本の陸揚げ局として、千葉県南房総市の「ソフトバンク丸山国際中継所」を提供。同所は、2020年8月に運用を開始した太平洋横断光海底ケーブル「JUPITER」や、2024年12月に運用を開始した「ADC」など多数の海底ケーブルが接続され、2019年12月には、最新鋭のセキュリティー対策と災害対策を施した新局舎が竣工している。

E2Aコンソーシアムの参加企業は、Chunghwa Telecom(台湾)、SK Broadband(韓国)、ソフトバンク、Verizon Business(米国)の4社。

韓国・ソウルで行なわれた署名セレモニーの様子