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楽天証券、不正取引に注意喚起 2要素認証など対策を呼びかけ

楽天証券は、同社を装う不審な電子メールを経由した不正取引被害が増加しているとしてユーザーに対策を求めている。アカウント情報が抜き取られ、身に覚えのない取引をされてしまう被害が発生しているため、注意を呼びかけるとともに、ログイン時の二要素認証サービス(ログイン追加認証サービス)の活用や、パスワード、取引暗証番号の再設定などを呼びかけている。

楽天証券では、偽のメールやウェブサイトによって、利用者のパスワードや暗証番号、個人情報を不正に入手する「フィッシング」により被害が発生していると説明。不審な電子メール・ウェブサイトに注意するよう呼びかけている。そうしたサイトにアクセスし、ログインIDやパスワードを入力してしまった場合は、速やかに暗証番号等を変更するよう告知している。なお、利用者の情報・資産の被害はないとしている。

被害の件数等は公開していないが、SNS等での被害報告では、ユーザーの株式・投信等を勝手に売却され、中国株を買われたという被害報告がある。楽天証券によれば、「フィッシング詐欺が増加している事は検知している。流動性の低い中国株式などの取引により、株価操縦を行ない、詐欺集団が保有する銘柄を高値で売却して利益を得るようなことが行なわれているように見受けられる」としている。

そのため、注意喚起とともに、二要素認証の導入などをユーザーに呼びかけ。また、23日からは「リスクベース認証」を導入。普段と異なる端末や環境からアクセス・ログインする場合、本人確認のための追加認証を求める仕組みを導入している。