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ソフトバンクグループ、AI半導体設計のAmpereを買収 9730億円

ソフトバンクグループは20日、AI半導体設計企業の米Ampere Computing Holdings(アンペア)の買収を発表した。Ampere全持分を総額65億米ドル(約9,730億)で取得する。米国における競争法上の承認などを経て、取引は2025年後半に完了予定。

Ampereは、ARM系のAIコンピューティングに特化し、次世代クラウドコンピューティングやAIワークロード向けの高性能でエネルギー効率に優れたプロセッサを設計する半導体企業。約1,000人の優れた半導体エンジニアと技術開発力を有しており、(ソフトバンクグループ傘下の)Armの設計力を補完する形で、ARMベースのチップの開発で実績を持つAmpereの専門知識を統合できるようにする。

Ampereはソフトバンクグループ(SBG)の完全子会社として運営を継続し、その名称を維持。SBGは、クリスタル・インテリジェンスやStargateなどへの投資を通じ、AIインフラ分野での投資を拡大しており、この買収により、中核分野の強化と成長戦略を加速させていくとする。

ソフトバンクグループの孫正義会長は、「ASI(人工超知能)の未来には、前例のないコンピューティングパワーが必要。Ampereの半導体および高性能コンピューティングに関する専門知識は、このビジョンの実現を加速させ、米国におけるAIイノベーションへの私たちのコミットメントをさらに強化する」と買収理由を説明している。