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「多摩中央公園」が4月5日開業 30年振りの大改修でカフェやレストランも
2025年3月19日 20:01
東京都多摩市において、多摩市の中心に位置する約11haの「多摩中央公園」が4月5日にグランドオープンする。
多摩センター駅前の商業施設を抜け、パルテノン多摩の背後に広がる丘の上に位置する公園。開園から30年以上が経過し、老朽化や周辺環境が変化する中、公園施設のパルテノン多摩のリニューアルや中央図書館の新設と合わせて2023年6月から改修整備が行なわれていた。
また、都市公園法の改正により設立された「公募設置管理制度(Park-PFI制度)」を活用し、公園の改修整備とあわせ、賑わいをもたらすカフェやレストランを新設する。
多摩中央公園は広大な芝生広場や池を有し、旧富澤家住宅やグリーンライブセンターなどの歴史・文化資源も備える。今回の改修では、こうした各施設の魅力を活かし、外周園路周りの緑については、公園を包む緑の軸と位置づけ、新たな価値を生み出す場へと進化させる改修整備を実施した。
公園の中を一周できる外周園路は、改修前にあった凹凸を解消し、高齢者も歩きやすく、ベビーカーや車いすも通行しやすくした。公園内の全ての場所に階段を使わずにアクセス出来るバリアフリー動線も強化している。
新しく整備された遊びの森エリアは、多様な使い方が出来る「自由広場ゾーン」と、誰も取り残さない「インクルーシブな空間」をコンセプトに、乳幼児用遊具や大型の複合遊具が設置されている「遊具広場ゾーン」を整備。乳幼児用遊具の脇には、「子育て縁側」も新たに設置した。保護者が休憩しながら子供たちを見守る事ができ、保護者同士のコミュニケーションの場にもなる、地域一体で子育てを行なうための集いの場としている。
多摩中央公園は、大芝生広場や大池周辺の美しい景観が開園以来の特徴だが、今回の改修では景観を維持しつつ、機能性や周辺環境との調和を強化。「大芝生広場」は、従来の開放的な空間を保ちつつ、広域避難場所としての防災機能を充実させるため、傾斜の解消や防災設備を新設した。
「大池前テラス」は、パルテノン多摩や中央図書館との回遊動線上に位置するため、多様なベンチを配置。休日にはマルシェを開催するなど、賑わいの軸としていく。
図書館に隣接するエリアには「BOOKパーク」を整備し、読書を楽しめる空間を創出。絵本の読み聞かせにも適した円形ベンチも設置している。
パルテノン多摩の大階段を登った正面に位置する「きらめきの広場」は、「常に水を張っている池」から「用途により水を使い分ける」広場空間として改修。夏場は子どもの水遊び場、夜のイベントで噴水をライトアップするなど、多様な利用が出来る空間とする。
飲食施設としては、パークセンター、飲食施設、トイレの複合施設「ケヤキハウス」と、レンガ坂に面した場所に建設される「フラワー&ベーカリーカフェ」が設置される。
グランドオープンにあわせて「第5回パークライフショー」も開催。公園の新しい可能性や使い方を探る実験的なイベントで、今回は「公園の新しい日常がはじまる!」をテーマに、生まれ変わった多摩中央公園で、音楽、アート、マルシェを提供する。
所在地は東京都多摩市落合2丁目35で入園料は無料。駐車場は多摩センター地区共同利用駐車場(パルテノン多摩 東・西)。