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アキバに最新“木造”オフィス「KiGi AKIHABARA」
2025年3月19日 18:55
サンケイビルは、同社初の木造オフィスとして開発を進めている「(仮称)秋葉原木造オフィスビル計画」の名称を「KiGi AKIHABARA」(キギ アキハバラ)に決定した。3月下旬に着工する。完成は2026年5月下旬の予定。
木造と鉄骨造のハイブリッド構造を採用する9階建オフィスビル。熊谷組の新技術「環境配慮型λ-WOOD II(ラムダウッド・ツー) 1.5時間耐火梁・CLT 1、2時間耐火床」を採用するほか、最上階の柱には、熊谷組がホルツストラと共同開発した、木材を耐火被覆として用いる鉄骨部材「ドレスウッド」を日本初採用する。
対角線の補強材(ブレース)は、熊谷組が住友林業・東京電機大学と共同開発した「KS木質座屈拘束ブレース」。住友林業の「木質ハイブリッド集成材有孔梁」も採用する。なお、神田川至近で浸水が予想される地域のため、主な木造部分は2階以上となっている。
物件名称が「KiGi AKIHABARA」に決定したことを受けて、ブランドロゴなども決定・公開されている。
このほか、国土交通省「令和6年度優良木造建築物等整備推進事業」に先導枠として採択されており、受給予定の補助金は計画推進の費用にあてる予定。採択プロジェクト名は「神田川美倉橋 都市型建替木化プロジェクト」。採択にあたっては、鉄骨のコア部分と木造フレームの構造や、鉄骨造と木造の混構造のためにさまざまな接合部が採用されていること、耐火性能を高めていること、石膏ボードの留め付けに工夫をこらしていることなどが評価されている。
「KiGi AKIHABARA」の所在地は東京都千代田区東神田二丁目5-1。神田川に面する開放感の高い立地で、神田川に架かる美倉橋からも臨む視認性の高い場所としている。構造は木造・鉄骨造で、規模は地上9階建。敷地面積は169.27m2、延床面積は1,055.9m2。総貸室面積(予定)は780.43m2。