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Zoom、AIコンパニオンを強化 カスタムAIや業界特化型

Zoomは17日(現地時間)、AIを活用した「Zoom AI Companion」の機能拡張を発表した。従来のビデオ会議向け機能に加え、チャット、文書作成、タスク管理、カスタマーサポートなど、さまざまな業務での活用が可能になった。

AI Companionは、推論や記憶機能を活用し、複数のステップにわたるタスクの実行や調整を行なう。スケジュール調整や会議要約、文章作成支援、ビデオクリップの生成など、新たな機能が追加された。また、Zoomのバーチャルエージェント機能の拡張により、企業向けにカスタマイズできるAIエージェントの作成・実装が可能となる。この機能は今春後半にベータ版が提供予定。

さらに、企業の業務に適応しやすい「Custom AI Companion」も発表された。特定の業務フローやデータソースに合わせた社内向けのAIにカスタマイズが可能で、1ユーザーあたり月額12ドルで、4月に提供予定。また、Zoomのオープンプラットフォームを通じて、ServiceNow AIエージェントなどのサードパーティ製AIエージェントと連携でき、営業の提案書作成や人事業務の効率化をサポートするカスタムエージェントの作成も可能となる。

なお、Zoom AI Companionの基本機能(会議の要約や文章作成支援など)は、Zoomの有料アカウントを持つユーザーに対し、追加料金なしで提供される。

業界特化型のソリューションも強化する。現場作業員向けの「Zoom Workplace for Frontline」(4月開始予定)、医療現場向けの「Zoom Workplace for Clinicians」(3月末開始予定)、教育現場向けの「Zoom Workplace for Education」(5月開始予定)などを提供し、それぞれの業界のニーズに対応する。

そのほかの主な提供予定の機能は以下の通り。

  • Personal AIコーチ(6月提供予定):ユーザーの自己学習やスキル向上を支援
  • Zoom Tasks(3月末提供予定):会議の要約をもとにタスクを自動作成し、進捗管理を支援
  • Zoom Drive(5月提供予定):会議や業務関連の資料を一元管理するストレージ機能