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楽天も給与デジタル払いに参入 「楽天ペイ給与受取」スタート
2025年3月19日 16:00
楽天ペイメントと楽天Edyは19日、楽天Edyが資金移動業者の口座への賃金支払(賃金のデジタル払い)に対応する資金移動業者として厚生労働大臣の指定を受け、「楽天ペイ給与受取」を提供開始すると発表した。3月から楽天ペイメントの従業員を対象に開始し、順次拡大する。
賃金のデジタル払い(給与デジタル払い)は、働いた分の給与を銀行口座ではなく、キャッシュレス決済サービスなど資金移動業者のウォレットで即日受け取り可能とする仕組み。サービス展開には厚労省の指定が必要で、楽天Edyの指定取得は、PayPayと、Air ワーク 給与支払/COIN+のリクルートMUFGビジネスに続く3社目となる。
「楽天ペイ給与受取」を導入した雇用主(事業者)の従業員(利用者)は、自分で設定した金額相当分の給与を「楽天キャッシュ【プレミアム型】(給与)」として受け取れる。受け取った「楽天キャッシュ【プレミアム型】(給与)」は、楽天ペイ加盟店での支払いや楽天サービスでの支払いのほか、楽天証券での投信積立などに活用できる。また、国税、地方税、公共料金などの納付や、楽天ペイアプリでの友人への送金などにも対応する。
受け取った「楽天キャッシュ【プレミアム型】(給与)」は、毎月初回の金融機関への出金(振込)は手数料無料。毎月2回目以降の出金は、出金先が楽天銀行の場合は10,000円以上の出金で手数料無料、10,000円未満の出金では手数料が100円となる。楽天銀行以外の金融機関の出金は手数料210円。なお、「楽天キャッシュ【プレミアム型】(給与)」の保有上限額は10万円。
「楽天ペイ給与受取」は、3月から楽天ペイメントの従業員を対象に開始。今後、全ての楽天ペイ利用者を対象に開始する予定。なお、事業者が給与デジタル払いに対応するためには、労使協定の締結と、従業員へのサービス説明、個別の同意取得が必要となる。