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Geminiに新機能「Canvas」 AIと対話しながら文章やコードを修正
2025年3月19日 12:05
Googleは18日(米国時間)、AIサービスの「Gemini」の新機能として「Canvas」を発表した。画面を分割して、Geminiとの対話しながら、文書の作成・修正やコーディング作業を進められる。ChatGPTには同名の「Canvas」、Claudeも「Artifact」という名称で類似機能が搭載されている。
Geminiで、Canvasを利用するには、プロンプトバーで「Canvas」を選択。文書の作成や編集、コーディングを行ないながら、変更後のプレビューを確認しながら作業を進められる。Canvasでは作業の共有にも対応する。
例えば、文章の下書きを作成し、Geminiのフィードバック機能を使って書き換えの提案を受けながら、文章を完成できる。段落をハイライトして、Geminiが簡潔に表現したり、プロフェッショナルな表現やくだけた表現などの文体の変更なども指示できる。
また、コーディングの支援も可能で、WebアプリやPythonスクリプト、ゲーム、シミュレーションなど、コードを左側の画面で変更しながら、右側のプレビュー画面でWebサイトの修正などを確認できる。Canvas 内で、HTML/Reactコードやその他のWebアプリのプロトタイプを生成してプレビューし、デザイン表現を確認できるため、アプリのプロトタイプに作成などを効率よく進められるという。
例えば、Webサイトにメール購読フォームを作成したいときは、GeminiにフォームのHTML生成を依頼し、Webアプリ内でどのように表示され、機能するかをプレビューできる。入力フィールドの変更やアクションボタンの追加などを行ない、更新されたプレビューを確認し、作成したものを他の人と共有まで行なえる。このように、コードとデザインの作成、編集、共有を1カ所で行なえる点が特徴。
Canvasは、GeminiとGemini Advancedの全ての言語の契約者を対象に、グローバルに展開開始する。
また、自分やチーム独自のデータベースを作成できるNotebookLMの機能である「オーディオ・オーバービュー(Audio Overviews)」をGeminiにも展開する。ドキュメントやスライド、Deep Researchレポートを、魅力的なポッドキャストスタイルの音声解説に変える機能。アップロードされたファイルをもとに、2人のAIホストが会話タイプの音声コンテンツを生成してくれる。