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「闇バイト」加担リスクを知る LINEヤフーと静岡大学が中高生向け教材
2025年3月18日 13:51
LINEヤフーと静岡大学は、LINEみらい財団と共同で、中学生・高校生向けに「闇バイト」への加担リスクを学ぶ教材を開発した。
警察庁の統計によると、2024年に特殊詐欺の受け子として検挙された1,409人のうち、20.4%が未成年だった。また、SNS経由で闇バイト(特殊詐欺)に応募したケースが全体の約42.7%を占めることが判明している。こうした現状を踏まえ、LINEなどのインターネットツールを通じて犯罪に巻き込まれるリスクを防ぐための教育教材が作成された。
教材のタイトルは「闇バイトを自分ごととして考えてみよう~闇バイトに注意!あなたを犯罪に巻き込む手口~」。50分の授業で、特別活動や道徳、国語、社会などの授業で活用できる。教材では、闇バイトの手口を知るだけでなく、「自分がお金に困ったときに怪しい仕事を選んでしまう可能性」について考えるワークや、犯罪募集の文言を見極めるための演習も含まれている。
教材のねらいとポイントは以下のとおり。
- 「闇バイト」を「自分ごと」として捉えさせる
- 闇バイトを見極めるための知見を増やす
- 「おかしいな」と思った時にどう対応すればよいかを考えさせる
また、今後はLINEみらい財団と連携し、現在18都県82市区町村の教育機関で活用されている活用型情報モラル教材「GIGAワークブック2026年度版」での掲載も予定している。また、中学校・高校を対象に、本教材を活用したオンライン授業を4月から実施する。この授業では、LINEみらい財団と連携し、LINEヤフーの社員が講師を務める。講演依頼はLINEみらい財団のWebフォームで受け付けている。教材のダウンロードは無料。