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鉄道インフラ点検にドローン活用 JR各社とスタートアップ3社が協定
2025年3月14日 12:36
Liberaware、CalTa、KDDIスマートドローンは、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州、西武鉄道と協定を締結し、「鉄道環境に対応したドローンを用いた鉄道点検ソリューション」(Project SPARROW)の開発を加速する。鉄道現場における巡視や各種点検、災害時の施設確認など、鉄道インフラ点検の安全性と生産性向上を目指す。
鉄道現場では施設の老朽化や自然災害による被害が増加しており、安全な運行を維持するための効率的な点検・保守が求められている。また、鉄道現場は労働災害のリスクが高く、災害時には迅速な被災状況の把握と早期の運転再開が重要となる。特に日本は生産年齢の人口減少により、より効率的な現地把握が求められる。
Project SPARROWは、これらの課題解決のため、ドローンを活用した点検調査を推進する。鉄道特有の環境に対応するため、列車回避機能や周辺環境を考慮した機能を備えたドローンを開発。ドローン運航管理システムと連携したデジタルツインも開発し、包括的な点検ソリューションの現場投入を目指す。
Liberawareら3社は、鉄道現場における巡視や各種点検、災害時の施設確認を可能にする自律型ドローンと、収集した情報を閲覧・分析できるデジタルツインプラットフォームを開発し、鉄道インフラ点検の安全性と生産性の向上を目指す。今後は鉄道各社との連携を通じて、Project SPARROWの実現に向けた課題を抽出し、解決に向けて関係各所との調整を進める。
点検業務における高所作業や夜間作業の減少、輸送障害対応の迅速化、データの蓄積による設備管理の高度化などが期待される。特に、人口減少が深刻な地方において、大きな効果を発揮するとしている。災害発生時には、ドローンが現地でデータ収集することで、復旧時間を短縮し、対応力を強化し、強靭なインフラを創造し、安全・安心な社会の実現を目指す。