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グーグル、「Gemini」強化 パーソナライズやDeep Research無料など

Googleは13日、AIサービスの「Gemini」をアップデートし、、AIモデルの「2.0 Flash Thinking Experimental」の推論能力を強化。詳細調査機能「Deep Research」は無料ユーザーでも利用可能になる。

2.0 Flash Thinking強化 Deep Researchが無料でも

推論機能を強化した最新の2.0 Flash Thinking Experimentalモデルをアップグレードし、プロンプトを分解して推論能力を強化。より適切な応答を行なえるようになる。加えて、Gemini Advanced(月額2,900円)ユーザーは、2.0 Flash Thinking Experimentalで1Mトークンコンテクストウィンドウに対応するため、より多くの情報を探索・分析可能とする。

また、詳細調査の「Deep Research」のモデルが2.0 Flash Thinking Experimental(従来は1.5 Pro)に更新。より詳細で洞察力あるレポートを作成が可能になるという。

加えて、従来はGemini Advanced契約者のみだったDeep Researchが、無料ユーザーでも「毎月数回」利用可能になる。より多くのDeep Researchを試す場合は、Gemini Advancedが必要となる。

また、Gemini上で自分専用の簡易的なアプリを作成できる「Gems」が無料ユーザーでも利用可能になる。

Geminiがパーソナライズ 検索履歴も活用

さらに、Geminiの「パーソナライズ」を強化し、ユーザーを理解してやりとりをカスタマイズする。Googleでは「パーソナライゼーション2」と呼んでいる。

このパーソナライゼーション機能により、GeminiがGoogleアプリやGoogle 検索と連携し、ユーザーのニーズにあった回答を提供。例えば、レストランのオススメをGeminiに尋ねると、最近の食べ物関連の検索を参照して回答する。また、旅行に関するアドバイスを尋ねると、以前に検索した目的地に基づいてGeminiが回答する。

まずは検索から対応。同機能を有効にするには、モデルのドロップダウンから「Personalization (experimental)」を選択。検索履歴を活用するかどうかを、Geminiが尋ねるため、「OK」とすることで、Google 検索履歴を活かした回答を得られるようになる。パーソナライズ(Geminiとのデータ接続)はユーザーがいつでも解除できる。

Googleアプリ連携(英語)

Googleアプリとの連携も強化し、カレンダー、Note、タスクなどが2.0 Flash Thinking Experimentalで利用可能になる。これにより、Geminiが複数のアプリケーションを扱う複雑なリクエストにも対応可能となる。例えば、「YouTubeで簡単なクッキーのレシピを検索し、その材料を買い物リストに追加し、近くでまだ開いている食料品店を見つけて」など、1つの指示で複数のサービスにまたがる依頼が行なえる。

このアプリ連携は、英語環境から開始する。また、Google フォトについては今後数週間で対応予定。最近の写真をみて、訪問した場所の旅行日程表を作成する、といったことがGeminiで行なえるようになる。