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Google最新LLM「Gemma 3」 軽量・高性能を実現

米Googleは、開発者向けにオープンモデルで提供される大規模言語モデル「Gemma 3」を発表した。1B~27Bの4つのサイズ展開に加え、新機能も搭載する。Hugging Faceなどさまざまなツールを通じて提供される。

単一GPUやTPUで実行できる軽量さと最先端機能を搭載する大規模言語モデル(LLM)。パラメータサイズの展開は1B、4B、12B、27Bの4種類。画像アプリ向けの安全性を高める機能「ShieldGemma 2」も搭載することで、「これまでで最も高度でポータブル、かつ責任を持って開発されたオープンモデル」と謳う。

性能はサイズ比で最先端とし、Llama-405B、DeepSeek-V3、o3-miniを上回るとする。

性能スコア。グラフ下部のドット数はGPU「NVIDIA H100」の数で、Gemma 3 27Bでも単一GPUで駆動でき、高い性能を実現

対応言語は35以上で、140以上の言語について事前トレーニング済みサポートを提供する。

画像、テキスト、短い動画を分析できるアプリケーションを簡単に構築可能。コンテキストウィンドウは128,000トークンに拡張され、大量の情報を処理できる。また、関数呼び出しと構造化出力をサポートしており、タスクの自動化などが可能。

リスク評価に注力し安全性を高めたのも特徴。出力する画像の安全性をチェックする「ShieldGemma 2」が搭載され、危険、性的に露骨、暴力、の3つの安全カテゴリーについてラベルを出力するほか、開発者はさらにカスタマイズも可能。