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イトーヨーカ堂、竹下通りにエンタメ特化店舗「トイロマート」

TOYLO MART 原宿店

イトーヨーカ堂は、原宿・竹下通りにキャラクターグッズ特化型店舗「TOYLO MART(トイロマート) 原宿店」を3月5日にオープンした。

同社が2021年より展開する体験型おもちゃ売場「TOYLO PARK(トイロパーク)」の新店舗。流行の発信地である原宿エリアに出店することで、「TOYLO」ブランドの認知拡大とさらなる強化を目指す。

トイロマートで取り扱うカテゴリは、キャラクターグッズ、コレクショントイ、カード、TVゲームなど。トレンド性の高いエンタメ商材を取り揃える。

所在地は、東京都渋谷区神宮前1丁目16-2 竹下館高松ビル1階。売場面積は99m2(30坪)。営業時間は10時30分~20時。

主力はアパレルからキャラグッズへ

同店は元々、イトーヨーカ堂がアパレルショップ「グッディ原宿」を運営していた場所で、アパレルショップながら近年はキャラクター雑貨の売上が伸長していた。

「2020年に始まったコロナ禍の影響でアパレルは苦戦を強いられ、そのタイミングでキャラクター商品を取り扱いたいという声があったことからグッディ原宿で展開を開始したところ、店舗自体の売上が伸長しました。2020年当時は『鬼滅の刃』の流行もあり、そのほかさまざまなキャラクター商品も売上伸長に起因しています」(イトーヨーカ堂 スクール&ホビー部 総括マネジャー 山幡 耕司氏)

例えば、2月15日発売のディズニー「Nuiパン」シリーズは、全国の小売店の販売実績ランキングでグッディ原宿が全国3位に入っており、業界でも店舗の注目度が高いという。

イトーヨーカ堂 スクール&ホビー部 総括マネジャー 山幡 耕司氏
ディズニー「Nuiパン」シリーズ。パンをモチーフにしたぬいぐるみ

そうした背景もあり、現在7店舗を運営している体験型おもちゃ売場「トイロパーク」の中から、キャラクターグッズやバラエティ雑貨を中心に揃えた店舗として、トイロマート原宿を今回新たにオープンする。

「キャラクターグッズは少子化の中でも、大人も楽しんでいることから市場規模は過去最大となっています。こうした商品をトイロマートではメインに取り扱い、トイロマートを戦略拠点として、現在展開しているトイロパーク、トイロスクールの『TOYLO』ブランドの認知拡大を図ります」(山幡氏)

客層は大人だけでなく、幼児・小学生連れのファミリーから中高生、訪日外国人なども想定している。

体験型おもちゃ売場「トイロパーク」。現在はイトーヨーカドー大和鶴間店、ららぽーと横浜店、グランツリー武蔵小杉店、アリオ亀有店、アリオ蘇我店、アリオ北砂店、あべの店の7店舗を展開。このほか、文房具やスクール用品を中心とした「トイロスクール」を3店舗運営している
トイロパークから、キャラクターグッズやバラエティ雑貨を中心に揃えた店舗としてトイロマート原宿をオープン
訪日外国人向けの商品も多く扱う
ゲーム類
一番くじ
売場面積は99m2(30坪)

今後は、限定商品の展開に加え、イトーヨーカドー既存店舗では取り扱いのない商品のテスト販売を実施予定。顧客の反応や売れ行きを分析しながら、今後のトイロパークの品揃え強化と拡大につなげていく。

また、トイロマート原宿とトイロパークが連動したイベントや施策を実施し、イトーヨーカドー店舗への来店動機を創出する。

例えば、キャラクターとのコラボグッズをトイロマート原宿で先行販売し、後日トイロパーク各店での販売を実施。トイロパークでの販売時にはノベルティや、トイロマート原宿では扱いのない限定商品を展開し、イトーヨーカドー店舗への送客につなげるという。

限定商品やイトーヨーカドー既存店舗では取り扱いのない商品のテスト販売を実施予定

「イトーヨーカドーにあるトイロパークは、ランドセルや入学、クリスマスなどハレの日商品の売上が伸長するといった特徴があります。トイロマート原宿を起点にトイロブランドの認知拡大を図ることで、トイロパークへの来店機会を増やしイベント商品を購入してもらうことも想定しています」(山幡氏)

トイロパークの出店は現在イトーヨーカドー内のみだが、中長期の展望として、外部出店することで地方都市への拡大も検討していく。