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アメックス、ビジネスゴールドカード刷新 99枚の追加カードで成長支援
2025年3月4日 18:00
アメリカン・エキスプレス・インターナショナルは、中小企業経営者・個人事業主向けの「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード」を3月4日にリニューアルし、新規申し込みを開始した。年会費は49,500円。
追加カードを99枚まで無料で発行できるほか、ポイントプログラムを拡張。また、出張時の宿泊費用をサポートする「ビジネス・フリー・ステイ・ギフト」などを強化している。なお、年会費は従来の36,300円から49,500円に13,200円値上げされることとなる。
「事業の成長期」のビジネスオーナーに向けたクレジットカードで、様々な事業経費等の決済での利用を想定。新たに従業員向けの追加カードを最大99枚まで無料で発行可能とし、そのカードは白い券面のアメリカン・エキスプレスカードとなる。なお、追加カード表面はホワイトだが、裏面はゴールドとなる。
これにより、多くの従業員にカードを配布できるようになる。従来のカードは「役員のみがもつ」というケースが多かったが、さらに多くの従業員がカードを使えるようになり、立替払いを削減できる。また、会計ソフトとのデータ連携や1枚ごととの利用限度額設定などが可能。獲得ポイントは基本カードに合算する。
なお、追加カードの発行は無料だが、判定期間内(1年間)に利用がない場合は、管理手数料として3,300円を請求する。また追加カードでは、空港ラウンジや旅行傷害保険などのサービスは利用できない。
ポイントプログラムも強化。有料のメンバーシップ・リワード・プラス(3,300円)加入者は、溜まったポイントをオトクなレートでカード支払代金に充当できる。対象加盟店は建設業、農業、飲食業、美容業など。経費を現金や銀行振込からカード払いに変えることで、ポイント還元が得られるようにする。
また、ビジネス・フリーステイ・ギフトを展開。利用金額が年間300万円を超えると1泊2名2万円相当、500万円を超えるとさらに1泊2名相当を追加し、東急が運営する「TsugiTsugi」で利用できる。加えて、カード会員同士のビジネスマッチングイベントへの参加も可能となる。
企業の成長のためのビジネスカード
アメックスでは、ビジネスの“成長期”の企業向けのサービスとして、アメリカン・エキスプレス ビジネスゴールド・カードの展開を強化していく。
アメリカン・エキスプレス・インターナショナルの須藤 靖洋日本代表は、運輸業から始まったアメックスが今年で175年を迎えるとし、日本のカード事業における長い歴史について言及。日本での「独自のポジション」を築いてきたとする。
特に力を入れてきたのが法人事業で、個人と法人のビジネス規模は「ほぼ同じ」とのこと。法人事業の伸長は、カードの発行だけでなく、加盟店や取引先の開拓が一つの会社のなかで行なわれているから。業種別ではITなどのほか、近年は建設業や農業などが伸びており、企業間決済を現金や銀行振込からカードへ移行しつつある。
同社のビジネスカードは、グリーン、ゴールド、プラチナの3種類を用意しているが、今回リニューアルしたゴールドは「成長企業のカード」と位置づけ。中小企業で課題となるビジネスオーナーの雑務をカードに切り替えることで削減し、本業の経営に集中するためにビジネスカードの導入が必要だと説明した。