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無印が旅館をリノベ 1928年創業の奈良・吉野「坂本屋」

良品計画は、奈良県・吉野町に地域共生型宿泊施設「MUJI room SAKAMOTOYA」を3月22日にオープンする。Airbnbにて宿泊予約の受付が開始されている。料金は1泊1室14,200円から。

「MUJI room」は、良品計画が空間デザインとサービスデザインを受託して提供するもので、2024年12月に、リーベルホテル大阪内で「MUJI room LIBEL HOTEL」をオープンしている。今回は事業者をバックアップしながら地域とともに作り上げていくという地域共生型の「MUJI room」で、この形態は初のオープンになる。

「MUJI room SAKAMOTOYA」は、奈良県・吉野町にある1928年創業の旅館「坂本屋」の6室のうち3室を、無印良品の世界観を体現した空間にリノベーションしたもの。

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内装には、吉野杉をはじめ循環型の地域資源を取り入れたほか、元の客室の天井や柱、木枠の一部、開放感のある大きな窓などの建材を生かしたつくりが特徴。「宿の歴史や風情を残しながらも、無印良品の家具と吉野地域で活動する作家の作品が共存する空間は、日常を離れ、吉野の四季を感じながら、心地よくゆったりと過ごしていただけます」としている。

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宿泊時には、地域の暮らしを感じられるサービスとして、吉野地域の自然の恵みで作ったアメニティや、オプションで旅館の主が作る地元食材を使った選べる朝食・夕食が用意される。

このほか、独自の地域体験オプションプランとして、歴史と自然の融合が感じられる「ガイドと巡る吉野山」や、木のプロの案内で巡る「木の文化に触れるツアー」、現役の職人から学ぶ「手き和紙体験」などが用意される。

良品計画は、地域を活性化するさまざまな活動を推進中。宿泊事業「MUJI STAY」は、地域における無印良品が目指す世界観を体感できる宿泊・滞在・体験を提供するものとして展開している。その中の「MUJI room」は、ホテルや旅館、貸別荘など地域の既存宿泊施設の中に、無印良品のある暮らしを体感できる場を作るプロジェクトになっている。