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日本郵便、小型荷物を全国一律運賃配送「ゆうパケットパフ」
2025年2月26日 09:00
日本郵便は、法人向けの新サービス「ゆうパケットパフ」の提供を2月25日に開始した。ゆうパックの60サイズに満たない荷物などの小型荷物を全国一律運賃で配送する。
年間1万個以上の小型荷物を差し出す法人顧客を対象に提供。運賃は荷物のサイズや差出個数等、顧客の利用形態によって異なるが、「ゆうパックと比べてオトク」としている。配達は郵便バイクを活用する。
荷物の大きさの制限は、任意の箱を使用するケースと専用袋を使用するケースで異なる設定。箱の場合は厚さ7cmまで可能だが、長さと幅は厚さごとに制限を設ける。袋は日本郵便が指定する規格の袋で、サイズは31×22.5cm(長さ×幅)。A4相当サイズの専用資材に入れ放題で、厚さ制限は設けられていない。重量制限はともに原則1kg。
配達は概ね差出日の翌日~翌々日で、土日・祝日を含めて配達を行なう。配達方法は置き配を含む非対面配達で、宅配ボックス、郵便受箱、玄関前、メーターボックス、物置、車庫などを指定できる。指定場所に配達できない場合はインターホンを押すことがあり、かつ不在の場合は持ち戻り。損害賠償はなし。
日本郵便では個人利用もできる類似サービスとしてゆうパケットを提供しているが、厚さの上限は3cmとなっている。
EC市場において小型商品の発送需要が高まっており、経済産業省の「令和5年度電子商取引に関する市場調査」によると、23年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は24.8兆円、前年比9.23%増と拡大している。中でも物販系分野が14.7兆円を占め、市場拡大に伴う再配達によるCO2排出量の増加が社会課題となっている。
日本郵便は、保有する全国約8万台の郵便バイクの機動力を活用した小型荷物の非対面配達サービスの提供を通じて、オペレーション効率の向上と、再配達削減・環境負荷低減を図る。