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KK線、4月5日20時廃止 歩行者の空間に生まれ変わる
2025年2月14日 20:00
首都高速道路に直結し、銀座周辺を走る「KK線」の廃止が2025年4月5日20時に決定した。
東京高速道路は、東京都の「東京高速道路(KK線)再生の事業化に向けた方針」に基づき決定。以降はKK線の再生事業を推進していく。
廃止されるのは、東京高速道路(KK線)(北行き・南行き)の新橋出入口、土橋入口、西銀座入口、新京橋出口、京橋JCT付近~汐留JCT付近。高速八重洲線(北行き・南行き)の神田橋JCT~西銀座JCTと八重洲出入口、丸の内出口も同日より通行止めとなる。
KK線は、1966年の全線供用開始以来、都市高速道路網の一環としての役割を果たしてきた。しかし、首都高速道路の日本橋区間地下化事業に伴い、新たな都心環状ルート「新京橋連結路(地下)」の整備が決定。KK線の役割は大きく低下するため、東銀座出口を除きKK線を廃止する。
KK線が接続している首都高速八重洲線も、日本橋区間地下化事業に伴いKK線の廃止と合わせて2035年までの長期通行止めとなる。廃止・通行止めの最新情報は、日本橋区間地下化事業特設サイトで告知する。
KK線は、4月5日をもって自動車専用の道路としての役割を終えるが、歩行者中心の公共的空間として再生する。また、道路下の商業施設等は従来通り営業する。
- 1952年 一般自動車道事業免許取得
- 1953年 山下橋~新幸橋間(山下ビル)着工
- 1959年 土橋~城辺橋間を一方通行で供用開始
都市高速道路第8号線として都市計画決定(首都高速道路公団設立) - 1963年 蓬莱橋~紺屋橋間を相互通行で供用開始
- 1964年 蓬莱橋にて首都高速道路羽田方面と連絡供用開始
- 1966年 新京橋で首都高速道路と接続
蓬莱橋~新京橋間全線を相互通行で供用開始 - 1973年 首都高速八重洲線と接続、首都高速道路との乗継所設置
- 2011年 特定緊急輸送道路に指定
- 2017年 国土交通省より道路路線番号「D8」付与
- 2023年 都市高速道路第8号線の廃止決定
東京高速道路(KK線)の歩み
東京都と東京高速道路は、KK線を緑に囲まれた歩行者中心の公共的空間として再生していく取組のスタートを祝うイベント「Roof Park Fes & Walk」を4月18日、19日に開催する。参加者募集は3月21日頃に先着順で開始する。