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新Surfaceは法人市場向け「Copilot+ PC」 Core Ultra(シリーズ2)搭載

新しい「Surface Copilot+ PC for Business」が2ライン発表に

マイクロソフトは、同社のPCブランド「Surface」の新製品として、新しい「Surface Copilot+ PC for Business」を発表した。アメリカでは2月18日より発売される。日本での価格は238,800円(税別)~384,800円(同)。

新機種は2ラインある。「Surface Pro(第11世代) for Business」と、「Surface Laptop(第7世代)for Business」。どちらも採用ディスプレイでさらにバリエーションが分かれる。前者は液晶採用モデルと有機EL採用モデルがあり、後者は13.8インチディスプレイモデルと、15インチモデルがある。

「for Business」とはいわゆる法人向け中心のモデルのこと。一般店頭で売られる「個人市場向け」とは区別されている。

最大の特徴は、プロセッサーとしてインテルの「Core Ultraプロセッサー(Series 2)」を採用していること。このプロセッサーはNPUを内蔵したいわゆる「Copilot+ PC対応」のもの。「リコール(Recall)」や「Click to Do」、ファイル検索の拡張など、Copilot+ PCでのみ使えるAI機能がすべて利用できる。

なお、Core Ultra(シリーズ2)搭載版は現状「for Business」ブランドである法人市場向けのみ。個人市場向け投入の可能性についてはコメントされていない。

Copilot+ PC対応のCore Ultraプロセッサー(シリーズ2)を採用

日本での価格は以下の通り。

・Surface Laptop for Business with Intel Core Ultra プロセッサー(シリーズ2) 238,800円(税別)から

Surface Laptop for Business with Intel Core Ultra プロセッサー(シリーズ2)

・Surface Pro for Business with Intel Core Ultra プロセッサー (シリーズ2) 238,800円(税別)から

Surface Pro for Business with Intel Core Ultra プロセッサー (シリーズ2)

これまで、マイクロソフトから提供されるCopilot+ PCは、Qualcommの「Snapdragon X」シリーズを使っている。いわゆるARM系プロセッサーであり、x86系アプリケーションはエミュレーションを使う必要があった。

Snapdragon X版のSurface Copilot+ PCは24年6月に個人市場向けが発表、その後法人向けにもSnapdragon X版が出ている。

Snapdragon Xシリーズは消費電力・発熱ともに低く、一方で性能はかなり高くなっている。エミュレーションが介在したとしても、一般的な用途で速度の問題はほとんど感じないだろう。

だがそれでも、企業向けを考えた場合、動作確認が必要なことは負担にはなる。一方で、今回発売になるSurface Copilot+ PC for Businessはインテルのプロセッサーでx86系となるので、エミュレーションの問題は出ない。

なお、法人市場でもSnapdragon Xシリーズ搭載版は併売される。

Core Ultra(シリーズ2)搭載版の基本的なデザインはSnapdragon Xシリーズ版と同等。Surface Proについては、ワイヤレスでキーボードをつなぐ「Surface Proフレックスキーボード」にも対応する。ディスプレイは光沢防止タイプになっているが、こちらは従来の法人向けモデルでも採用されていたものだ。

プロセッサーは「Core Ultra 5 236V」から「Core Ultra 7 268V」まで4バリエーションがあり、Core Ultra 5搭載版のNPUは40TOPS、Core Ultra 7搭載版は48TOPS。メインメモリーは16GBもしくは32GB。ストレージは256GB/512GB/1TBの3バリエーションになる。5G搭載版も準備されているが、発売は2025年後半の予定だ。

個人向け同様、現在のSurfaceにはセキュリティ機能として、TPM 2.0と「Pluton」の両方が採用されている。マイクロソフトは特に後者について、「Windowsで使うことを前提にしたもので、ハードウエアのレイヤーからOS、アプリケーションまでをカバーするため、法人需要に向く」としている。

マイクロソフトはPlutonの搭載など、トータルでの「Secure by Default」が利点だと説明

なお同時に、周辺機器として「Surface USB4 Dock」も発売になる。

同時発売のSurface USB4 Dock

100Wの給電に対応、2つのポートからUSB 4による40Gb/秒での転送が可能。HDMIやギガビットイーサネット、給電用USB Type-C、USB Type-A(USB 3.2 Gen 2)を備える。価格は36,200円(税別)。