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「#ワークマン女子」終了 順次改装で「Workman Colors」へ

ワークマンは、店名の「#ワークマン女子」店を改名し、男性客も集客しやすい「Workman Colors」に順次切り替えることを発表した。2月20日から6月中旬までに、Workman Colors新店舗を25店オープンする。

#ワークマン女子は、作業服、作業用品を扱わない一般客向け店舗として2020年に始動。店名に「女子」と付いているが、男性用やジュニア用なども取り扱っている。

当初は首都圏を中心に展開し、徐々に地方への出店を推進。2024年秋には、#ワークマン女子の路面店を人口3~8万人の地方都市を中心に、11店を新規に出店し、全店で全国平均の売上を上回った。

この成功から、女子店の知名度を地方で高めるため、広告塔であった都会/商業施設内/直営出店を一段落させ、本命である地方/ロードサイド/フランチャイズ出店へ重点を移行する。

2020年から展開している「#ワークマン女子」

なお、Workman Colorsでは、市場が大きいベーシック衣料「快適普段着」シリーズを主に投入。女子店での女性製品は高評価だったが、男性物は派手すぎて買いにくいという声もあり、派手なアウトドアウェアはWorkman Colorsでは半減させる。男性物の一部のアウトドアウェアは、ワークマン/WORKMANPlus既存店の専売製品にしていく。

Workman Colorsではベーシック衣料を主に投入

女子店という店名は、同社が不慣れだった女性客の取り込みには絶大な効果があったが、男性製品を取り扱っているというイメージがなく、開店当時には男性物を扱っているかという問い合わせも殺到していた。

銀座店では、2023年に#ワークマン女子から、Workman Colorsへ改名しており、店名を変えたことで男性客は10%増加したという。

また、人口が少ない地方ほどさまざまな層を取り込む必要があるとし、今後はトレンド性を強化して女性客をさらに増やしつつ、元々の強みである男性客の取り組みも図っていく。銀座発のWorkman Colorsの大量出店により、地方のアパレル小売業に「新風」を吹き込むとしている。

2023年に銀座で始動した「Workman Colors」

まずは、2月20日に新店として奈良県にWorkman Colors 桜井店を、既存店の#ワークマン女子浜松市野/コスパ新下関/くりえいと宗像の3店を、Colors店に改装して4店を同時オープンする。

営業中の女子店は順次Colors店に改装。Workman Colors店の新店は毎年40店舗を出店し、7年半後の2032年中に400店舗体制にする。