ニュース

グーグル、Geminiが深堀り調査する「Deep Research」が日本語対応

Googleは15日、Gemini Advancedの新機能「Deep Research」が日本語に対応したと発表した

Deep Researchは、AIを活用して複雑なトピックをリサーチし、包括的で分かりやすいレポートで調査結果をまとめる機能。今までリサーチに費やしていた時間を大幅に短縮し、時間を有効活用できるとする。Gemini Advanced(月額2,900円)のユーザーが利用できる。

一例をあげると、「MBA留学」を検討している社会人として、1年間のプログラム中に仕事をしながら学べて、かつ出願プロセスが比較的容易で奨学金も申請可能な学校を調査し、そこから自分に適したプログラムを検討したいと考えているとする。このような調べ物や情報収集は、大量のタブを開き、リンクを探しながら、情報を比較検討するため、調査には何時間もかかる場合がある。こうした調査をかんたんなプロンプトだけで、リサーチプランを作成し、そのプランを承認するだけで調査レポートをまとめてくれる。

日本におけるテレビ出荷台数の推移についてのレポートをDeep Researchに依頼すると、「リサーチプラン」を作成する。承認するとレポート作成作業が開始される

Deep Researchでは、指示に基づいて、煩雑なリサーチ作業を代わりに実行。プロンプトを入力すると、複数段階のリサーチプランが作成され、必要に応じて修正したり、そのまま承認できる。承認後には、ウェブ全体から関連情報を収集し、詳細な分析を開始する。

数分間で、インターネット上の情報を検索をし、興味深い情報を見つけ、そこから得られた知見をもとに、新たに検索するというプロセスを繰り返し実行。主要な調査結果を元に包括的なレポートを生成する。このレポートは、Google ドキュメントにもエクスポートできる。

レポートはソース元のリンク付きで整理され、関連ウェブサイトや企業、団体などにもアクセスし、さらに深く掘り下げて学べる。Geminiにフォローアップの質問がある場合やレポートを改善する時には、続けて質問するだけで対応できる。

Googleでは、自社製品により多くのエージェント機能を組み込むという構想をもっており、Deep Researchは、その構想におけるGeminiの最初の機能となる。

詳細なレポートを作成してくれる

Deep Researchは、デスクトップとモバイル ウェブの Gemini Advanced(gemini.google.com)から利用可能で、25年前半にはモバイル アプリも公開予定。モデルのドロップダウンを「Gemini 1.5 Pro with Deep Research」に切り替えて、利用可能になる。