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OpenAI、米国のAIイノベーション強化へ政策提言

OpenAIは13日(米国時間)、AIイノベーションにおけるアメリカのグローバルリーダーシップ拡大に向けた政策提案「Economic Blueprint」(将来計画)を発表した。提案ではAIへの公平なアクセスの確保や、全米の地域社会における経済成長を促進するための政策などを提言している。

OpenAIでは、AIは強力で、AIがもたらす繁栄が「目前に迫っている」としながら、政策立案者と協力し、AIの恩恵が責任を持って公平に共有されることを目指す。

OpenAIは、チップ、データ、エネルギー、人材などがAIで勝利を収めるための鍵であり、「これはアメリカが勝利できる、勝利すべき競争」と言及。AIプロジェクトへの投資資金は世界で1,750億ドルと推定されており、「アメリカがこれらの資金を引き寄せることができなければ、資金は中国が支援するプロジェクトに流れ、中国共産党の世界的な影響力を強めることになる」としている。

そのためには、「米国が常に掲げてきた価値観によって形作られた民主的なAIが必要」とし、自由市場による自由で公正な競争を促進するほか、子どもの安全確保、来歴記録などを提案。また、政府によるAIツールの使用を阻止し、権力を集め、自国民を支配したり、他国を威嚇したり強要したりすることを防ぐことなどを課題としている。