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スターシップ、7回目打上げは日本時間1月16日に延期

SpaceXは、7回目となる超大型宇宙輸送システム「スターシップ」のフライトテストを現地時間の1月15日に開始すると発表した。打上げウィンドウは米国中部標準時の16時(日本時間1月16日午前7時)から。打ち上げの様子は、XとSpaceXのXアカウントのほか、XのTVアプリでも配信する。

SpaceXでは13日を打上げ日として発表していたが、15日にスライドした。日程は今後の気象状況などにより変更の予定もある。変更の場合は、XやSpaceXのWebサイトで告知する。

今回のフライトテストでは、スターシップ本体を大きく改良。機体の前方フラップのサイズが縮小され、機体の先端に向かって熱シールドから離れた位置に移動。再突入時の熱の影響を大幅に軽減し、メカニズムと保護タイルの簡素化を実現する。

推進システムも再設計し、推進剤容量が25%増加。アビオニクスも改良され、機体のパフォーマンスが向上している。機体の熱シールドにも最新世代のタイルが使用される。

また、より強力なフライトコンピュータや、Starlink、GNSS、バックアップRF通信機能をユニットに統合した複合アンテナ、再設計した航法・星追跡センサー、飛行中の状況を把握するための30台以上の機体カメラなども搭載。Starlinkにより、あらゆる段階において120Mbpsを超えるリアルタイム映像を伝送可能になっている。

スターシップとして初めて、ペイロード(貨物)を搭載しての打上げとなり、10個のStarlink模擬衛星を搭載して展開予定。模擬衛星はスターシップから射出後にインド洋に着水する。

スターシップの1段目となるスーパーヘビーブースターは、第5回のフライトテストで回収されたものを再利用。実際に回収したブースターを使って打上げを行なうのは初めての試み。今回もスーパーヘビーブースターはチョップスティックで回収される予定。